終盤
試験目前の数週間前、何か他にオモロい問題がないかと講師に尋ねてみた。
講師の方は、こう言った。
「なるほど、キミ、難しい問題がやりたんだね。あるよ、あるよ、沢山あるよ。」
ということで、講座では使用しない予定だった問題集から、自分にだけ毎日宿題を出してくれるようになった(なんて素晴らしい御方!仕事増やしてすみません…)。
ざっと見直してみたところ、10以上もの宿題を出してくれていた。
それを毎晩夕食後のデザートとして美味しく戴く日々であった。んまんま◎
勉強しているのか遊んでいるのか、もはやよくわからない時間を過ごし、試験本番日を迎えた。
ところが自分は、試験を迎えるに当たり、肝心な訓練を忘れていた。それは、メンタルを鍛える事(さもスポーツ選手かのような意気込みだな)。これ、結構大事だったのだ、と今から言ってもあとのお祭り。
頭がいつも以上におかしくなっていた。挙動もどこか不審だった。
とにかく、どうにも、なんにせよ、緊張していた。お胸バクバク爆発寸前の模様。
そんな状態で、解答自体は1時間10分ほどですべて終了。
入念に見直しをしたつもりが、ポカミスで満点を逃したことを試験終了直後に知る。
はあああ、(色んな意味で)オ ワ ッ タ 。
会場から自宅までの車中で込み上げる想いを抑え運転に集中しつつ、なんとか無事帰宅。
家族にひとこと「満点のがした、かくもあっけなく。」と報告。
自分というのは、ゲンキンなもので、5分くらいぎゃーすか言ってみたのだが、それにも飽きてしまって、ついには7分後くらいに初めて?ふと我に返って
「あれ、なんで満点なんて目指してたんだ。無事合格して仕事に活かせるならそれで好いじゃないか。」
と気付き、それ以上の傷を抉るのをやめていた。
恐らくきっと、そういうの、うまいこと、できているんだろうな、よくわからんけど。意外と立ち直り(=諦め)は早かった。
それだけ真剣に(?)やった甲斐もあってか検定には合格していた。
やりたいように、やる。そういう身勝手な想いを了承してくださった学校の講師の方、身近にいて応援してくれていた家族、友人達に感謝。
途中から独学していたと言えども、決してヒトリでやってはいなかった。それまた、有難く、素敵である。
今回の勉強を通して、反省点も多々あれば、自分は何かに夢中になるとこんなにやることが出来るんだな、と自分自身の発見もあった。
そして簿記3級を十二分に、愉しめた。
この貴重な3ヶ月間は、のちの人生に何らかの良い影響がある筈だ…きっと良いことあるぞ!と根拠もない自信を持つイッコの切っ掛けになったのであった。
嗚呼簿記3級、美味なり。ごちそうさまでした。合掌(-人-)。