「前原光榮商店」洋傘の銘店。10年程前に1本の傘を購入してからずっと愛用している愛着のある傘。
当時、こちらの傘を買う前に使っていた雨傘は、よくよく思えば中学の頃から使っていたもの。傘の柄が大きいしっかりした出来のもので、「壊れたら新しい物を買おう」と思っても壊れず、丈夫で、今も現役。普通の雨傘はこの傘で十分だったから、折りたたみ傘を買おう!と思ったのがきっかけ。
一度買ったら壊れるまで使う、物持ちの良い貧乏性ではあるのですが、どうせ長く使うことになるんだったらお気に入りの一本を。ということで、百貨店や傘屋を巡り、あーでもない、こーでもないと決めかねて、ようやく辿り着いたのが「前原光榮商店」の傘でした。
私は、蔵前のショールームで購入しましたが、こちらのショールームは、1000本くらい傘が置いてあるんじゃないかな。壁一面に綺麗に立てかけられていて、ショーケースには、オーダーメイド用の傘の柄などのパーツが展示されていたり、見ているだけで楽しめるお店作りをされています。
そして、1本目に買わせていただいたのが、こちらの折りたたみ傘
柄の入ったネイビーの折りたたみ傘。折りたたんだ状態で、36cmくらいあります。
当時、紺色のものがお気に入りでした。派手な柄でもなく、普段にもお出かけの時にも使えるようなものが欲しかったです。10年くらい前のショールームは、番頭におばあちゃんがいまして、いろんな種類の傘を持ってきては、開いてくれて、これもいい、あれもいいと話ながら決めた想い出があります。
5、6年前にショールームがリニューアルされた辺りから見なくなってしまったけれど、元気かな。
柄の部分は、今販売されているものと少し違うみたいですね。
親骨8本、開いた時の直径は、約94cm。
普段使いしていると、中とじと露先のほつれがあって、ちょくちょくお店に通っていました。お店では、番頭のおばあちゃんが開いて見てくれて、「すぐ直るからちょっと待ってて」と、裏の工房に持っていってくれて、その場で修理してくれるのがありがたかったな。それから一度強風にあおられ親骨が傷んでしまったので、修理に出したこともありましたね。
当時、こちらの傘で、13,650円。今はもう少し高くなっているようです。今も同じ傘が販売されているみたいでした。(投稿日時点)
その後、しばらくしてもう1本。普通の雨傘。ショールームに足を運んでいると新しいものが欲しくなってしまうようです。
でも結局購入したのは同じ柄。目移りしながら選んでいて、どうやらお気に入りだということに気付きまして。
こちらの傘は、RALF(ラルフ)という商品名で、婦人用の16本骨傘が今でも販売されています。(投稿日時点)私は、もう少し開いた時に大き目なものが欲しかったので、オーダーメイドで作っていただきました。ちょうど婦人用の雨傘のサイズより5cm程大きくしてもらった感じですね。
親骨16本、開いた時の直径は、100cmくらい。
当時、こちらの傘は、34,440円で作っていただきました。傘の外袋、タッセル込みのお値段です。骨、生地、加工賃は、大きく変わらないと思いますが、手元の部分の素材次第で値段が大きく変わります。私のものは、10,000円くらいのものを選んでいたと思います。(うろ覚えですが)
市販の婦人用の傘は、19,440円(税込)で販売されているようなので、大きさがあえばこちらの方がお値段的にはいいですね。
職人の方が手作りで仕上げてくれる良質な傘。大事に使い、メンテナンスや修理をしながら長いお付き合いができるのも好きな理由の一つです。