実家のタンスの奥から出てきたはがき達。
茶色く色褪せた古めかしいはがき達ですが、文通好きな母親から譲り受けたものです。
かれこれ十数年前に譲り受けたと思うのですが、当時はあまり興味がなく
「古そうな葉書だな。一応保管しとくか」
ビニールに入れて保管。十数年長い間保管されておりました。
先日、実家に帰った際、この葉書のことを母親に尋ねてみたのですが
「そんな葉書あったっけ?」
当の本人はすっかり忘れてしまっていた様子。譲り受けた当時の話を詳しくしてもピンとこない程の忘れっぷりでした。
数にして40枚程度ですが、これらの古い葉書に価値があるのかを調べてみました。
42枚の未使用はがきの内訳。昭和36年~昭和52年のもの
昭和 | 種別 | 額面 | 枚数 |
---|---|---|---|
30年代(夢殿) | 通常 | 5 | 5枚 |
36年(新議事堂) | 通常 | 5 | 2枚 |
37年 | 年賀 | 4+1 | 3枚 |
41年 | 年賀 | 4+1 | 2枚 |
41年(夢殿) | 通常 | 7 | 3枚 |
41年(夢殿) | 往復 | 7,7 | 5枚 |
43年(飛天) | 通常 | 7 | 1枚 |
44年(飛天) | 通常 | 7 | 1枚 |
44年 | 年賀 | 7+1 | 1枚 |
44年(ききょう) | 暑中見舞 | 7 | 1枚 |
49年 | 年賀 | 10 | 2枚 |
49年 | 年賀 | 10+1 | 5枚 |
47~51年(土器) | 通常 | 10 | 3枚 |
47~51年(土器) | 往復 | 10,10 | 2枚 |
50年(かわせみ) | 暑中見舞 | 10 | 1枚 |
50年 | 敬老 | 10 | 1枚 |
51年(なぎさ) | 暑中見舞 | 20 | 1枚 |
51年(しもつけ草) | 暑中見舞 | 20 | 1枚 |
52年 | 年賀 | 20 | 1枚 |
52年 | 年賀 | 20+1 | 1枚 |
計 | 42枚 |
※額面が、4+1 などの+1のものは、寄付金付きの葉書です。4+1の場合、葉書として使用できる額面は4円。1円は寄付されるもの
葉書の歴史。古いものでは明治時代、年賀はがきは昭和25年が最初
官製はがきと呼ばれるものは、明治時代に額面1銭(市内は半銭)から始まります。その後、郵便法が制定されたのが、昭和22年。郵政省が設置されるのは、昭和24年のことになります。郵政省が誕生して最初の年末年始となる、昭和25年に年賀はがきは初めて発売がされました。
なお、郵便事業は2003年に日本郵政校舎が所管となり、2007年には郵政民営化、郵便事業株式会社が現在発行を行っております。
古いはがきの価値はどうやって決まる?
官製はがきは記念はがきとは異なり、一般的に広く普及されているため、数が大量に出回っています。よって、数の希少さで価値が生まれにくいものです。かなり古いものでも有象無象のものが多いようですが、価値がつくとするなら・・・
- 古ければ古い程価値が高い
- 美品であればあるほど価値が高い
- 年賀はがきの方が価値が高い
- 消印付も鮮明な図入り印、広告入り印は希少
また、年賀はがきであれば発売当初の昭和20年代のものは、現存数が少ないこともそれなりの値がつくようです。しかし、やはり発行枚数は少なくありませんので、値がついても数百円~1000円程度が実勢価格のようです。
※古い切手、はがきを扱うお店では、3000円程度で販売をしている場合もありますが、買取となると数百円~1000円程度と思われます。
古いはがきっていくらくらいで売れるの?
買取価格を公表している切手・はがき商というものがあまりなく、販売価格はわかるものの買取価格となるとわからないものでした。
うちの近所のお店価格を見てきたところでは、
昭和12年通常はがき 100円前後昭和23年通常はがき 100円前後昭和25年年賀はがき 2,000円前後昭和36年通常はがき 300円前後昭和41年通常はがき 50円前後昭和44年暑中見舞い 100円前後昭和47年通常はがき 30円前後
未使用品1枚の販売価格が上記のようなものでした。多少状態の良し悪しで違いがあるみたいですが、思ったより高くないみたいです。
ただ、これではよくわからないのでヤフオクの落札価格で調べてみました。
古いはがきのヤフオクの落札価格
はがきの写真も合わせて載せてみましたので、ご参考くださいませ。
※2019年8月10日調べ※表記価格に送料は含まれていません。※1枚の落札価格です。※所持品のみ調べています。
昭和30年代(夢殿)通常はがき5円
落札価格 | 状態 |
---|---|
1円 | 未使用 |
50円 | 姫路城修理完成消印 |
20円 | 未使用 |
50円 | 逓信博物館内消印 |
300円 | 小名浜消印 |
300円 | 局舎落成記念切手展岐阜古川消印 |
300円 | 局舎落成記念切手展岐阜菅田消印 |
50円 | 未使用 |
40円 | 未使用 |
この他、印刷エラー23,000円での落札もありました。
昭和36年(新議事堂)通常はがき5円
落札価格 | 状態 |
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50円 | 切手趣味週間甲府消印 |
100円 | 皇太子殿下御成婚記念消印 |
300円 | 筑紫野消印 |
100円 | 未使用 |
50円 | 未使用 |
700円 | 渡島・七飯消印 |
50円 | 未使用 |
10円 | 未使用 |
昭和37年年賀はがき(寄付金付)4+1円
落札価格 | 状態 |
---|---|
70円 | 未使用 |
昭和41年年賀はがき(寄付金付)4+1円
落札価格 | 状態 |
---|---|
40円 | 未使用 |
90円 | 未使用 |
50円 | 未使用 |
80円 | 未使用 |
昭和41年(夢殿)通常はがき7円
落札価格 | 状態 |
---|---|
50円 | 第24回全国高校野球選手権大会消印 |
270円 | 市政25周年佐野美術館開館消印 |
20円 | 未使用 |
30円 | 未使用 |
昭和41年(夢殿)往復はがき7円×2
落札価格 | 状態 |
---|---|
100円 | 未使用 |
昭和43年(飛天)通常はがき7円
落札価格 | 状態 |
---|---|
50円 | 仙台中央消印 |
50円 | 未使用 |
13円 | 第9回東西大学交流切手展記念消印 |
70円 | 未使用 |
昭和44年(飛天)通常はがき7円
落札価格 | 状態 |
---|---|
25円 | 未使用 |
70円 | 郵便番号自働読取区分機始動消印 |
570円 | ボーイスカウト日本海大会消印 |
30円 | 未使用 |
昭和44年年賀はがき(寄付金付)7+1円
落札価格 | 状態 |
---|---|
280円 | 未使用 |
40円 | 未使用 |
昭和44年(ききょう)暑中見舞い7円
落札価格 | 状態 |
---|---|
130円 | 未使用 |
昭和49年年賀はがき10円
※落札なし
昭和49年年賀はがき(寄付金付)10+1円
落札価格 | 状態 |
---|---|
30円 | 未使用 |
40円 | 未使用 |
昭和47~51年(土器)通常はがき10円
落札価格 | 状態 |
---|---|
20円 | 未使用 |
50円 | 徳山消印 |
390円 | 鉄道郵便消印大阪青森間下護送阪敦 |
390円 | 鉄道郵便消印新津秋田間下津酒 |
510円 | 鉄道郵便消印新津秋田間上津酒 |
※徳山の風景印の他、多数風景印が50円で落札されておりました。
昭和47~51年(土器)往復はがき10円×2
※落札なし
昭和50年(かわせみ)暑中見舞い10円
※落札なし
昭和50年敬老はがき10円
※落札なし
昭和51年(なぎさ)暑中見舞い20円
※落札なし
昭和51年(しもつけ草)暑中見舞い20円
※落札なし
昭和52年年賀はがき20円
※落札なし
昭和52年年賀はがき(寄付金付)20+1円
落札価格 | 状態 |
---|---|
40円 | 未使用 |
40円 | 未使用 |
以上になります。落札なく価格が不明のものもありましたが、昭和40年代以降は有象無象といった感じ。消印がレアなものの方が値が付くくらいでした。また、使用済みの文面が綴られているものなどもありましたが、これはこれで別の価値がつくのかもしれません。(著名な方の直筆や内容の重要性、貴重度合いによって)