「うちは、ばらソース」
おそらく関西出身(または広島出身)の方でなければ、「そこまでソースに違いなんてないでしょ?」なんて思うかもしれません。でも、ばらソースは違いがはっきりと分かるくらいに一線を画しているし、明らかに旨いです。
ソースの酸味の中に独特なスパイシーさがたまらない旨味。
そんな味を醸し出すところは、地ソースの宝庫である神戸の賜物と言える程。
だから、食べたことがない人に程使ってみて欲しいのがばらソース。これを超えるソースはないかもしれない。
さて、旨さは伝えにくいものだけど、家で作ったたこ焼き、お好み焼き、焼きそばの写真を載せました。
「うちは、ばらソース」は友達の言葉なんだけど、「うちも、ばらソース」やっぱり美味しいわ~。
ばらソースのラインナップ
『お好み焼き・とんかつ 甘口』『辛口』『ウスター』『焼きそば』と幻の『どべ(旨辛)』
どべは、ばら食品のお店にもほとんど並ばない貴重品です。(旨辛ってところがいいね)濃縮された部分なので作れる量が限られています。
たこ焼きにばらソース
具材に関しては言うまでもない。買い物に行った家族は、関東人なのだから。食べたい好きな具材をかき集めて買ってくる。たこ焼きなのにタコは高いという理由でカットされるくらいのものなので。
青のりもないけど、救いは揚げ玉をお店に頼んで作っておいてもらっていたこと。お店のおばちゃんからは「揚げ玉の人~」って呼ばれていたらしい。
たこ焼きというよりは、好みの具材を焼くってわけで、お好み焼きの方がピッタリなのだが、それはそれで違う食べ物になってしまうんだな。
ちなみに我が家のたこ焼き器は、『元祖ヤキヤキ屋台 なにわの大だこ 19穴 YR-4254』10年以上前のたこ焼き器だけど未だに売ってる。地味にロングセラーなたこ焼き器だと思います。
それから、たねはこんな感じ。たねのレシピも家庭それぞれで、うちは最終的には匂いで判断する。
たこ焼き器に油をよくいきわたらせてあげたら、たねと具材を豪快に。(タネはちょっと多めくらいが真ん丸になる)
本当はもっと上手くかえしてあげられればよかったんでしょうけど、久々なのでこんなもん。
そして、ばらソースにお好みでかつお節をかけてあげれば旨いわね。
それと、このたこのないたこ焼にはキャベツが入っているけど、家で作るたこ焼はキャベツ入れるのおすすめ。たねが結構すぐになくなっちゃうからかさ増しにもいいし、食べ応えも出るので。
神戸のお好み焼きのルーツ
長田のお好み焼きは広島風。とも言われ、これには訳があり、第二次世界大戦で空爆の被害に遭った方々が神戸に移り住んで、お好み焼き屋を始めたというのが一つの説です。
しかし、古い世代の方は戦前の神戸の食文化にすでに粉焼きがあったというから、これはちょっと違うと思う方もいるはず。粉焼きはにくてん(肉天)とも呼ばれていて、薄く引いたクレープ状の生地の上にキャベツやネギ、こんにゃくなどの具材を乗せて焼く焼き物で、戦前からあるそうです。
実はこのあたりの話は、三宅正弘『神戸とお好み焼き』(神戸新聞出版センター/2002/12)の本がとても詳しかったりします。地ソースについてもとても詳しく載っていて、ばらソースはもちろん、オリバー、ブラザー、プリンセス、ニッポンソースなど神戸の地ソースの他、兵庫、大阪、京都の地ソースが紹介されているのでソーサラーには興味深い書籍だと思います。
少し話を戻せば、お好み焼きのルーツ自体も結構曖昧なもので。原型らしき食文化は、もんじゃ焼きやどんどん焼きなど明治の頃からのものが多く、この頃の時代と言えば、鎖国から開国へ。貿易も盛んになった頃でもあります。小麦粉が輸入されるようになって、メリケン粉などと呼ばれたりもしますが、ラーメン、うどん、焼きそばなどの麺類やパンやスパゲティなどの洋風の食べ物、たこ焼き、お好み焼き、にくてん、明石焼きなどその土地土地に粉料理が広がっています。
ですので、紐解くには粉物とソースの歴史の両方を織り交ぜながら見ていくのがよろしく、やはり詳しくは、三宅正弘『神戸とお好み焼き』こちらの本を読むのが吉と思われます。
ちなみに、お好み焼きは、ばらソースの甘口を塗ってから辛口を塗るのが旨いです。(お好み焼きは、たこ焼きの余力で作ったので結構適当)
焼きそばにばらソースを使うと家庭の味を飛び越える
焼きそばに関しては、我が家の定番食になっています。ばらソースを加えると明らかに旨くなる。
写真は、焼きそばソースを切らしていた時なので、お好み焼きソースを代用したものですが、これでも十二分にいい味が出ます。(焼きそばソースは、魚醤が入っていて旨辛さがいいんだ)
一応我が家のレシピを載せておくと
具材など
- 麺 3袋
- 豚バラ100g
- キャベツ1/3
- にんじん1本
- たまねぎ1/2
合わせソース
- 水 大さじ6
- 粉末ソース3袋
- ばらソース 大さじ2.5
- しょうゆ 大さじ2.5
粉末ソースもそのまま使います。具材多めなので濃すぎる味になりません。それと、面倒でなければ麺は油を引き、両面に焼き色がつくまで焼いてから蒸しあげると麺が締まります。
この焼きそばのいいところは、めちゃめちゃ安いし旨いところ。屋台の焼きそばのような味に仕上がるので絶品です。
3人前のこのレシピで、大体350円程度で作れます。(焼きそば100円、豚バラ150円、キャベツ・にんじん・玉ねぎで100円くらい)
焼きそばにもばらソースは抜群に合うのでおすすめです。
通販ショップの価格について
神戸の長田に立ち寄ってお店で購入すればいい話ですが、遠方だとそうもいかず、店頭だと長田以外ではほとんど買えないと思います。(ばらソース お好み焼き味だけは、東京・有楽町駅前の交通会館の全国商工会のアンテナショップで買えます)
ですので、通販で購入をする機会が私も多いのですが、通販も限られたショップのみの販売です。
神戸・長田のソース専門店 ユリヤ
と
廣岡商店(Amaon, Yahoo!ショッピング)
私の場合だと以前はAmazon(廣岡商店)で購入していましたが、ここ1年くらいでひどい値上げをされています。
私が2018年に購入した価格だとばらソース お好み焼き味(1.8L)は、980円でしたが、今現在(2020年4月時点)だと、1,960円です。
倍ですね。ひどい値上げです。しかも送料もかかるので、ばらソース お好み焼き味(1.8L)を1本買うのに3,000円近くかかるというものです。
というわけで、私の中ではユリヤの通販かYahoo!ショッピング(廣岡商店)の2択なのですが、私は今のところはYahoo!ショッピングで購入しています。
価格の比較
ユリヤ | Yahoo! | |
---|---|---|
ばらソースお好み焼き(1.8L) | 850円 | 1,180円 |
ばらソースウスター(500ml) | 340円 | 480円 |
ユリヤの方が価格は安いのですが、送料が割高だったりします。関西方面の方ならユリヤで購入する方が安いと思いますが、遠方だとYahoo!ショッピングの方が安くなる場合もあります。
私の場合は、クーポンや5のつく日などを利用して、ポイント付与も含めてお得になるので、Yahoo!ショッピングで購入中です。
以上になります。個人的には食べたことない人にこの味を見てもらいたい。「おっ、旨いな」になるはずです。(私は単なるばらソース好き。ばらソースの関係者などではありません)