弱腰なハナシ。~その②~

初回ギックリから早ン十年。
昨日の自分は今日の自分より成長しておるはず!
・・・あ、逆だった(ほんとに間違えてしまったが、良いや、敢えてそのままにしとこう←バカ丸出し)。

初回は優雅に時を過ごしていた(前話参照)。
その後の数回は、どれも納得のいく状況でだったと思う。
重い物を抱えたときや、ちょっと背中を伸ばした時、等々。

だが今回はまわりまわって、初回と似たような「なぜこの折にそうなったか」と首を傾げたくなる状況だった。

ある早朝4時過ぎのことだった。
近頃なんだか目覚めが早いのは、それなりの年齢に到達しているから。
家中どころか近所一帯、寝静まっている時に活動するのは結構愉しいと気付いてからは、大体このくらいの時間に目を覚ましている。

このご時世、手洗いしたり除菌シートで手を拭いたりする機会が増えた。
そのせいか、手の指先がカッサカサになってしまっており、最近は女子でもあるまいに、ハンドクリームを塗付するようにしている。
クリームを塗るようになってから、気付いたことがある。

「なんで、額や頭皮には加齢臭を伴う脂が吹き出るほどに溜まっているのに、手の指先には脂、行き届かんのかねぇ。(´ーωー`)」

ハンドクリームを塗るとき、この自己矛盾を解決出来ないでいることに想いを馳せてみたりする。
非常にもどかしい。
が、こういった不条理さは結構好きである(変態)。

余談だが、自分の上司はいつぞやこんなことを言っていた。

「オレは毎朝顔にニ〇ア塗ってるぞ。男は黙ってニ〇アだ。はっはっは!」

確かに年齢の割には少しお肌ツヤツヤかも(上司の顔を凝視することはないが)。
その記憶があったから、ハンドクリームを選ぶ際、自分もニ〇アを手に取ったことは言うまでもない。

さて、災害は忘れたころに発生する。初心忘るべからず・・・とはよく言ったモンじゃ。
この度のギックリは、朝、ハンドクリームをぬりぬりしているときに起こったのだった。

決して無理な姿勢などしていない。
単純に、テーブルにあるクリームに手を伸ばし、ほんの少し指に出して優しくぬりぬりしていただけ。
寝起きでやや頭ボッとしてはいたが、弱腰な自分の事は忘れちゃいないぜ。

しかし、思った。
あ、きたな。きてしもうたか。しかし、なーんでこの時さ?
解せぬ。納得いかぬぞ。
テーブルに手を伸ばした時にギックリ!ならまだ解る。
ぬりぬりしていた時になったのだ。
なにも腰を振って『ノリノリにヌリヌリ』していた訳じゃない。
至って普通の『ぬりぬり』だ

しかし、なってしまったものは、しょうがない。(´・ω・`)
どうしようもない時間(朝4時過ぎ)だし、目は覚めてしまっているので、朝の勤行を始めた。

時間が経つにつれ段々しんどくなってきたので、やはり我慢するのは無理かと思い、午後に近所の整形外科へ行ってみた。

実はぎっくり腰になった時に整形外科へ来たのは今回が初めてだった。
今までは整骨院で治療していた。
整形外科では、レントゲン写真を撮らされたので、骨の様子を視ることができた。

自分の腰の骨は、痛めた箇所だけキュゥイン!という感じにひん曲がっておった。
おぉ、コレがギックリ写真か・・・感慨深い。(◎∀◎)
診察台に横たわりながら眺めていた。その曲がり具合に、ちょっと感動。

痛み止めの飲み薬と湿布薬を処方され、数日後リハビリに来るよう医師に指示され、トボトボと帰宅。

因みにその整形外科、初めて行ったところだが近所なのでよく通り過ぎてはいた病院だ。
その病院の前を通る度に、どういうわけだかいつもこう思っていた。

『うーん・・・あんまり、入りたくない病院だな、なんでだろ。』

前を通ってるだけなのに、毎回そんな気分にさせられる病院だった。
霊感や第六感やら、まるで持ち合わせてはいない(と思ってる)自分が、不吉に感じるのも不思議でならなかった。

整骨院にはもうしばらく通っていない(痛むときは湿布でやり過ごしていた)し、如何せん引越魔な自分。
(借家体験談というより物件探しはこちら)

今暮らしている場所の周りにある病院をあまり知らない。

そんな中、この事態に陥った時に思い出したのがその病院だった。
ある意味存在感はあったのだろうな。

で、行ってきたのだった。

初回の診療の感想:うーん、やや適当な診察をしていない感も否めなくはないが、まぁ仕方ないだろう。
とにかく痛みをどうにかしたい為、最低限のことが足りていればよかった。

あまり気乗りしないが、暫くココへ通うことになるだろうな。
諦め半分で、通院を決意。

そして指示された通り数日後、リハビリに行ってきた。
・・・そしてプチ事件、勃発。

・・・次回へつづく。