床屋・美容室にて、前と同じで、伸びた分だけ・・・同じ髪型にならない

 いつもと同じ床屋・美容室で、いつもと同じ担当で、いつもと同じオーダーで・・・。

いつもの髪型になる確率、20%

一応、1000円カットとかではなくて、普通に4000円くらいするとこで切ってます。

とは言え、私も悪いんです。だってオーダーを聞かれたら

「前と同じで」
「伸びた分だけ」

それに、2ヵ月は切りにいかないなんてのもザラなので、前がどんなものだったかなんて切る人の想像力次第なわけで。

もちろん、女子はこんなオーダーしないと思うし、おしゃれ男子ももっと細かくオーダーを伝えているはず。

しかし、こだわりを持たず、とりあえず同じになればいいんだけど・・・という人も数多いるとは思うのですが。



今、通っている美容室は、4年目

以前は、別の美容室に通っていたのですが、どうもその店主と合わず・・・いや、私だけではないはず。

だって、その店主のトークのチョイスが本当にいまいちすぎるから。

政治ネタがなぜか好きで、唐突にぶち込んでくる。

地元の有力議員の話とか、誰があの事業に関わっているとか、来週選挙だね、今度国会でこんな法案が通るらしい・・・しらんがな。

これなら、無言の方が楽。
いつの日か、実は全く客の来ない店で、話し相手に飢えているんじゃないかと思ったくらい。
予約の際、またあの話聞かなきゃならんのかと考えるようになり、店を変えました。

それで、今の美容室は、ホットペッパーだったと思うけど、評判をちゃんと見て、まともそうなところを選んだつもり。

客入りもよく、土日の予約は2週間前に取らないと埋まってしまっているような普通の美容室です。
お店自体はさほど大きなところではありませんが、美容師さんも必ず3人はいるようなお店。
大抵、他の客も切りにきていて、閑古鳥が鳴いているなんてことはありません。

それから、客層は9割が女性。というか男性客がいたのって、1度くらいしか見たことないです。

店内も綺麗で、雑誌あり、お茶・コーヒーあり、フリーWi-Fiが使えたりとサービスも普通に良いお店です。

初めてのオーダー

さすがに、初めてのオーダーは、ちゃんと伝えたと思う。たぶん。

「全体的に短くしたいけど、髪が立たないくらいまで」
「サイドの髪が短くなると髪が立ちやすいので、ギリギリまで短くしてもらいたいけど、やや長めでもいいです」
「ツーブロックとかやめて」
「髪の量が多いほうなので、ボリュームもおさえて欲しい」
「前髪は、目にかからないくらいで」
「後ろ髪はおまかせで、全体の髪の長さで調整してもらえれば」

これくらいは伝えたはず。
あとは、今のような感じの髪型でよくて、全体的に短めにしてもらえればいいです。も伝えました。

そして、美容師さんの反応は、

「はい、それでは切らせていただきますね」

深いツッコミもなく、躊躇なく切っていく美容師。

(コイツ、大丈夫か?)

初めてのお店だし、あまりにも躊躇せずにザクザク切っていくもんだから訝し気な気持ちになったものです。

さらに、髪を切り進めて、切り進めて、どんどん行く。

途中で髪の長さの確認なんてなくて、一気に切り上げるプレイ。

私も特に何も言わなかったので、軌道修正する必要もなく切り上げたのでしょう。

結果的には、成功。(この回は)

やや後ろ髪が長く感じたのですが、これは次回覚えておいて伝えれば良さそう。
あと、なぜかアシンメトリーな感じなんだが、まあこれも別に気になる程のものではないので別にいいや。

これならココに通ってもいいなと思わせる仕上りでした。

2回目 後ろ髪は前回より短くお願いします。

「前回と同じ感じでいいんですけど、後ろ髪が少し長かったので、後ろ髪を少し短めでお願いします」

2回目は、細部はもう伝えず、ちょっと修正して欲しかったところだけをお伝え。

案の定、躊躇なく切るこの美容師。

40分程で切り上げて、シャンプーにドライヤーと仕上げをして、大体1時間。

この回も、成功でした。

この後、「前と同じで」「伸びた分だけ」のオーダー

まあ、何回か切ってもらったし、「前と同じで」伝わるだろう。

そんな気持ちで「前と同じで」「伸びた分だけ」オーダーが始まるわけです。

このお店は髪を切る時、客のカルテなどは持たず、その場のヒアリングだけで切り始めます。
ということは、「前と同じで」のオーダーは、その美容師の記憶力と想像力にかかってくるわけですが・・・。

一日に何人もの客の髪を切り、様々なオーダーと髪型に日々仕上げてきているわけです。

2ヵ月に1度くらいしか来ない客の前回の髪型なんて、詳しく覚えている方がレア。

案の定、

後ろ髪が長くなっている
アシンメトリーがシンメトリーに(これは別にいいんだけど)
髪のボリュームが多めのまま

気付くと最初の頃は、1時間かけてくれていた時間も50分、45分と短くなってきているような・・・。

これ、絶対に手を抜いてますよね?

「美容師の方も調子がいい時と悪い時ってあるんですか?」

いつの日か、思わず聞いてしまったこの質問。

なんて答えていたかは忘れてしまったけど、笑ってごまかすような感じでした。(そりゃそうだと思うけど)

個人的には、好不調の波ってあると思っています。

今日は、上手く切れたな~。
今日は、ちょっといまいちだったかな・・・なんてあるはず。

手先や目の調子が悪いというのもあるんでしょうけど、どちらかというと内面というか精神的な好不調は出ているような気がします。
画家でも陶芸家でも書道家でもいい作品ができる時とできない時ってあるわけで、美容師も例外ではないと思います。

私が考えたこの美容師の攻略法

私がいくら髪型にこだわりがないとはいえ、なんとなくいまいちに仕上がるのは気分がいいものではありません。

一度、ある程度細かいオーダーをお伝えすることもしたんですが、毎度言うのもあれだし、面倒だな。というのもありました。

それから、他の人もあるあるだと思うんですけど、切っている途中であーだこーだ言うの苦手なんですよ。
たぶん、切っている最中に

「もう少し短めで」
「もっと髪のボリューム減らしてください」
「前髪はそろわないようにしてください」

これが言える人は、そこまで仕上りに不満が残ることは少ないような気がします。というかこれが言える人はオーダーする際もきちんと伝えていそうですけど。

実は、1度だけ後ろ髪はもう少し短めで。と伝えたことがあったのですが、切り終わりかけてからまた切り直しするのも申し訳ない気持ちもあって止めました。やっぱり、最初に必要なことは伝えるべきだ。と考えて。

あとですね、ざっと切り終わった後、鏡で全体を見せてくれるんですけど、視力が弱いので見せられても「ふ~ん、いいんじゃん」くらいしかわからないというのもあります。(眼鏡を手元に用意しとけ。って話もあります)

そして、いまいちだな・・・って思う時ってどんな時かを考えると、

後ろ髪の長さ、髪のボリューム、サイドの長さ。この辺りの不満が多いなという結論に至りました。

というわけで、最初のオーダーの際、

「前と同じで」
「後ろ髪はやや短めで」
「髪のボリュームを落としてください」

これを伝えることで、劇的に仕上げが改善され、失敗を減らすことに成功しました。
この美容師さんには、これを伝えればわかってもらえる。年単位で試行錯誤した末の勝利でした。

しかし、油断して「前と同じで」にすると失敗の確立は跳ね上がる

まあ、言わないでも分かってくれるだろ。くらいの安易な判断で「前と同じで」を唱えても成功するとは限らず、むしろ失敗の確立が上昇します。
今通っている美容室のこの美容師さんには、攻略法に忠実にオーダーするのが定石というのがとてもよくわかりました。(前回は伝えずにいまいちに)

今の美容師さんは、突然バリカンを持ち出すような無頼漢ではありませんので、そこまでの心配はしていませんが、油断しているとバリカンで剃り込まれかねないような美容師さんとお付き合いの方は、オーダーの際、よくよく注意が必要ですね。

ただし、前回と同じ髪型になるかはわからない

成功か失敗とは別の問題がまだあって、「前と同じで」の呪文だと前回と同じ髪型にならないということも判明しています。

「髪型安定しないね」
「本当に切ってきたの?」
「いつも違う髪型だよね」

家族からの声は正直です。
個人的には、まあこれくらいならいっか。と思っているのですが、前回と同じ気に入っていた髪型と同じになる方法を編み出すにはまだ時間がかかりそうです。