弱腰なハナシ。~その③~

ギックリから数日間、可能な限り安静に過ごし、さてこら、そろそろリハビリにと例の病院へ足を運んだ。
受付時刻、午後5時半頃。

リハビリに来た旨を伝え、一旦診察室へ通され、病院のリハビリにコーナーへと誘導された。
その日は偶々金曜だったこともあり、受付はやや混雑しておった。
リハビリコーナーでも数名の待ち人がいた。

自分の名前を呼ばれ、ようやく開始。

①何やらよくわからん設備台に乗っかり、腰をグイグイ、機械で引っ張られた。

リハビリ師に、20kgの重さで引っ張りますと言われたが、それがどれ程なのかよくわからんかった。
所要時間は10分ほどらしい。

ちょっと腰が痛くなった。

②お次は電気をピリピリ。

これは整骨院経験者なら解るだろう。
患部に妙なブツをつけ、電気を流す・・・ような感じ。
これまた所要時間10分とのこと。

※①と②が始まる前に、どのくらい時間かかるかをヒアリングしていた。
 だって、ワシ、腹減っとったんや。(≧д≦)

③最後に人の手による治療・・・がなされる筈だった。

この『筈』こそが、プチ事件そのものであった。


①~②を終え、自分はこう言った。
「次は何でしょう。どのくらい時間かかりますか。」
リハビリ師:
「次は腰のマッサージ(指圧、と言ったか?わすれた。)を行う予定ですが、
 本院の診察は午後6時迄ですので、本日は終了です。後日また来てください。

はっ?今、なんと?(・〇・)
即、聞き返した。「え、今、なんて言いました?

リハビリ師は同上の言葉を口にする。
聞き間違えではなかったようだ。

驚きのあまり、開 い た 口 が ・・・

塞がる訳がない。ついこう言ってしまった。
いや、知らんがな。

リハビリ師、ビクッとする。

以下、二人のやりとり。

自分:「えっ、この病院、医者が①~③のリハビリを指示しておきながらも時間を過ぎたら追い返すのかい。なんだそれ。
リハビリ師:「勿論、メニュー③の御代は頂きませんので・・・。
自分:「んなこたぁ、当たり前でしょ。それを聞いているのではない。なんですかこの対応は。
リハビリ師:「決まっていまして・・・。
自分:「自分がここに来た時間、わかってるよね。医師からの指示書をみて、時間オーバーするの、わかるよね。なんでそんなコト今頃言うんですかね。

リハビリ師は見たところ若い人間だった。
自分は淡々と質問を投げかけていたつもりであったが、次第にリハビリ指示書を手に持つその人の手がぷるぷる震えてきた。

リハビリ師:「勿論メニュー③の御代は頂きませんので・・・。

そんなことは当たり前である、質問の答えになっていないし、どうやら回答することができないようであるとみた。
つまり、患者に対して理不尽な対応をしているということをその病院自ら露呈しているということである。

だいたい、病院に行くとデフォルトで再診料というものが医療費にカウントされる。
本日もそれは発生している。
この状態だと、自分は残りのメニューを受けるのに再診料を支払う必要が出てくることになる。
後日のリハビリを受けに行けば、自分は再診料の分だけ無駄に出費しなければならなくなる。
病院の都合で追い返された(と、敢えて意地悪く表現してみる)にもかかわらず、だ。

これはお金だけの問題でもないぞ。
貧乏暇なしな自分には時間を無に帰すに近しいことも、非常にイタいのである。
時間でいうなら、診察・リハビリともに受ける迄の間、待つことを要された。
病院側は患者を待たせておきながら、自分達は患者を待たない主義なのだろうか。

時間オーバーしたら患者を帰すという方針に加え、なぜ受付時にその説明をせずここまで来たのかの説明すらもできないということに憤慨を超えてその場では呆れかえった。
勿論病院責任者と話をすることもできたが、既に自分の心は一つに決まっていた。

うん、この病院には二度と行かぬ。

そんなわけで、こう言った。
もう良いですわ。(話にもならんから)帰ります。

手が震えていた若人には、ワシが恐怖の対象となったのは何となく察した。
怖がらせたのであれば、可哀そうなことをしたとも思わないでもない(根は優しい人間である。本人談。)
しかし、問題はそこじゃない。

痛いまま中途半端に帰される身にもなってくれ。
辛いんだから。(´・д・`)

帰宅し家族に言われた。
「リハビリして、どうだった。」
「どうもこうも、かくかくしかじか、喧喧囂囂!ふんぬ(鼻息の音)!憤怒!」

帰宅して家族の顔をみて安心したのか、ここへ来てようやく感情的に怒り始めた自分であった。

家族:「あらまぁ。それはひどい目に遭ったわね。それで、どうするの。
自分:「あの病院には二度と行かん。仕方がないから別の所を探すよ。

その日の夕餉は、空きっ腹にも立ちっ腹にも・・・腰にまで、沁みた。
おぉ、最愛の家族よ、ウマいメシを、ありがとう。(≧〇≦)
こんな時に限ってしおらしく?なる自分であった。

この弱腰なハナシはいつまで続けねばならんのか。
ひいては、ギックリ、いつよくなるのやら。

次回へ続く。
次回で終わらせたい!