ゆうパケット、クリックポスト、レターパックライト、これらの郵便物の規格は、厚さが3cm以内とされています。
基本的に3cm以内であれば問題なく受け付けてもらえますが、微妙に3cmを超えていたり、中身が膨らんだり、中の物が動いてしまうなどして3cmを超えるケースが少なからずありますまた、厚みを測るガイドルーラー(計測定規)も少し押せば通ったりすることもあって、通るんだから大丈夫だろう・・・と思うことも。
迷ったらポストに投函せずに窓口で確認してもらえばいいのかもしれませんが、これも窓口の担当の方によって対応が違ったりする場合もあります。(厳密だったりゆるかったり)本当に微妙な厚みの時は悩みどころで、窓口の人によって突っぱねられるのもなんだかなぁ..と思ったりします。
3cmの厚さはどの程度が許容範囲なのか郵便局員に確認した内容や約款、郵便サービスを取り巻く事情などを踏まえてまとめました。
目次
- 返送された場合、以下のような説明書きと共に戻ってきます。
- 厚さ3cmの攻防。ポストに入るか入らないかの境界線
- 厚さ制限オーバーは、どの程度まで許容範囲か?
- 無理に通せばガイドルーラーを通る。
- 「窓口では引き受けできませんが、ポストに入ればいいですよ」
- ほんのわずかな膨らみも許さないフリマアプリの専用箱
- 窓口で受け付けしてもらえれば、概ね返送はされない
- 郵便局のガイドライン(的なもの)
- 3cm以内に収めるのが無難
返送された場合、以下のような説明書きと共に戻ってきます。
この荷物は次の理由によりお返しします。
- (大きさ・重量)が定められた制限を超えています。最長辺:34cm、厚さ:3cm、縦横、厚さの合計が60cm以内、重量1kg以内
- 専用ラベルが修正されています。
- 荷物の内容品が取り扱えません。
- 専用ラベルに記載されている二次元コードが読み込めません。
- 専用ラベルの有効期限が経過しています。
- 専用ラベルの記載データに異常があります。
日付押印欄
上記は、ゆうパケットで返送となった場合の例です。該当するものに「〇」をされます。厚さの問題で返送となった場合は、1、大きさ、厚さ:3cm に〇をされます。
※専用ラベルに関するもの以外は、他の郵便種類でも同様だと思われます。
厚さ3cmの攻防。ポストに入るか入らないかの境界線
そもそも厚さ3cmの規定ってどこからきているのか・・・と言えば、郵便ポストや家のポストの投函口のサイズから。郵便物を入れるのにちょうどよく、手を突っ込んでも中身を盗み取られない幅が、3cmってところなんだと思います。
それに、配達するにしろ郵便ポストに入らなかったら手渡しですからね。加えて、不在だったら再配達です。郵便局からすると再配達はなるべくしたくないでしょう。
再配達(持戻率)関しては、総務省が日本郵便にヒアリングした以下のようなデータがあります。
総務省HP「郵便のユニバーサルサービスに係る課題等に関する検討会 現状と課題等に関するWG これまでの議論」より
平成26年度の持戻率になりますが、
3cm以下 -> 0.5%3cm超過 -> 14.3%
と大きな差が出ています。ポストに入ったか入らないかでの差とも言えると思いますが、持ち戻りになって再配達になると配達時間のロスになり、コスト増につながります。
こうした結果が出ていることもあり、郵便局(他配達業務を行う会社)では、3cmの厚さに関して重要視しているものと思われます。
厚さ制限オーバーは、どの程度まで許容範囲か?
規則としては、ガイドルーラー(計測定規)ですんなり通らないと受け付けてもらえません。
窓口で受け付けしてもらう場合は、ガイドルーラーに通らないとNGです。少しでも3cmを超えていたり、中身が膨らんでしまってガイドルーラーを通せない場合は、基本的には断られます。しかし、郵便局員によっては、若干のサイズ超過は見逃してくれることもあります。
- 少し引っ掛かる程度(少し力を入れれば通せる)
- 押しつぶせば通る(強引に通せば通る)
プチプチなどの緩衝材や膨らみの出やすい衣類などは、梱包後にやや膨らみが出てしまうことがあります。
無理に通せばガイドルーラーを通る。
この場合どうなのか?というと、窓口の局員によるようです。私の場合、プチプチを入れ過ぎたため、多少押しつぶさないとガイドルーラーを通らず、一旦は断られたことがありますが、緩衝材が膨らんでしまったことを伝え、少し強引に通してもらい受け付けてもらったことがあります。(返送されず無事到着してます)
ただし、窓口の方にはこうも言われます。
「受け付けはしますけど、返送されることもありますが、よろしいですか?」
窓口では受け付けはするけど、仕分けや配送時の判断で返送はあり得る。ということですね。
「窓口では引き受けできませんが、ポストに入ればいいですよ」
こんなこともありました。レターパックライトに衣類が入っていたのですが、やはり膨らんでしまい・・・。窓口の方には、受け取れないと言われてしまいましたが、ポストに投函できればいいとのこと。
曖昧だな・・・と思いつつ、ポストには入ったのでそのまま送れました。(もちろん返送もされていません)
これも窓口担当の方次第(もしくはその郵便局の判断)な感じもしますが、多少のサイズ超過は許容範囲にしているのかもしれません。
ほんのわずかな膨らみも許さないフリマアプリの専用箱
これはメルカリの話です。ゆうパケット用にメルカリが配布していた専用箱がありました。(今は販売されているかも)
この箱は、薄地のダンボールでできており、ゆうパケットサイズにピッタリのものでしたが、プチプチに包んで中身ギリギリくらいに入れると簡単に3cmを超えてしまいます。もちろん、専用箱の閉じ口はきちんと締まり、開いてしまうことのないように梱包できているのですが、箱の上辺に厚みが出てしまい、梱包物が3cm以内でも結果としてサイズオーバーする代物でした。
この状態で、郵便局の窓口に持ち込むと、受け付けしてもらえないか、少し押しつぶしてギリギリセーフにしてくれるかどちらかです。
これ、中身のものは測ると2.9cmで、ちょうどよかったんですけどね。薄地のダンボールといえど、その厚みが2、3mmくらいあるようで、3cmの厚みを超えてしまうようでした。
窓口で受け付けしてもらえれば、概ね返送はされない
あくまで「概ね」です。
というのもサイズチェックのタイミングがいくつかあるからです。
- 郵便窓口で引き受けた時
- 郵便ポストから集荷した時(集荷後の荷受け作業時)
加えて、集荷、荷物の受付作業の後には、仕分け、配達先郵便局への転送、配達と業務が続きます。受け付け後でも作業者や郵便局の判断で、返送される可能性がゼロではないため「概ね」というわけです。
また、窓口で受け付けする際に、バーコードで読み取り、端末への入力作業も合わせて行っています。この作業の結果、荷物が引き受けられた状態になるわけですが、この後に返送となると手間がかかると思います。郵便物を荷受人に届ける(返送)するのも手間ですし、受け付けた内容の訂正作業も必要です。郵便局側からすると利益を全く生まない無駄作業のなにものでもありませんので、厳密にサイズチェックして、荷受後にサイズ超過が分かったら必ず返送する、なんてことをしないのもやむを得ない事情なのかもしれません。
おそらく、明らかなサイズ超過や悪質なケースを除けば、3cmの厚みを超えていても多少であればやむを得ず配達してくれているものと思います。
郵便局のガイドライン(的なもの)
先日、郵便局に立ち寄った際、以下のような注記がありました。
私の近所の郵便局では、膨らみ等によりサイズオーバーした場合は、お引き受けできないと案内がありました。
全国の郵便局のガイドライン的なものかどうかはわかりませんが、郵便局サイドでの認識はやはりこのような内容のものだと思います。
3cm以内に収めるのが無難
郵便局のサービス案内やQ&A、約款などには、「規定サイズを超えた場合はご利用いただけません。」とあります。
押しつぶせば3cm以内に収まる、箱の厚みで3cmを超えているだけ。なんて思ったりしていまいますが、それは利用者側の都合です。あくまでサービスの規定があり、それにそぐわなければ、別のサービスを利用して郵送を依頼するのが正しいです。
ガイドルーラーは、100均でも売ってますし、ダンボールなどで自作してもいいでしょう。発送する前にきちんと測って、3cm以内に収めるのが無難なようです。
最後にちょっとしたグチ
郵便局の窓口に置いてあるガイドルーラーって、ちょっと小さめ?だったりしませんか???
いやね、ちゃんと家で測ってきたのに、郵便局の窓口のガイドルーラーだと通らないことがあるんですよ。家で測って、郵便局の梱包スペースでも測ったのに、窓口でひっかかる。最初、郵便局の梱包スペースに置いてあるガイドルーラーだとスムーズに通ったのになんで!?って思いましたよ。ちょっと無理に通してもらって受け付けしてもらえましたが。。
郵便局の窓口に置いてあるガイドルーラーって、ちょっと小さめだったりしません?きっちり3cmなのかもしれませんが、実測したら(内側は)2.9cmだったとかないですかね?