POG2019-2020指名馬近況。2歳戦を終えて

 2歳戦も残すところはホープフルステークスですが、出走予定がないので1週早めに近況まとめ。

まずは、指名馬の戦績

指名順 馬名 成績 賞金 厩舎 所在
1 牡シルヴェリオ 1-0-0-2 685 池添学 栗東
2 牡レーヴドゥロワ 0-0-0-1 0 池江泰寿 栗東
3 牡ディアスティマ 1-1-0-0 950 高野友和 栗東
4 牝パイネ 0-0-0-2 145 国枝栄 美浦
5 牡ジュンライトボルト 1-1-2-1 1330 友道康夫 栗東
6 牡ファルコニア 0-2-0-0 480 角居勝彦 栗東
7 牡サトノゴールド 1-1-0-0 1900 須貝尚介 栗東
8 牝レッドヴェイパー 1-0-0-2 1120 安田隆行 栗東
9 牡ソステヌートペダル 0-0-1-1 180 大和田成 美浦
10 牝シャレード 1-0-1-1 1100 藤原英昭 栗東



活躍馬があまり出ていないところは今後に期待ですが、地味に全頭デビューできたのはよかったです。デビューできずに終わることもありますからね。今のところ故障した馬もいないのでここは大きい。全頭勝ち上がりが見れるかもしれません。

指名馬 1番人気の単勝オッズと着順

馬名 出走日 オッズ 着順
シルヴェリオ 06/23 1.9倍 4着
レッドヴェイパー 06/23 2.4倍 1着
シャレード 07/06 1.4倍 1着
サトノゴールド 07/14 2.3倍 1着
ジュンライトボルト 07/21 2.2倍 3着
レッドヴェイパー 07/21 2.8倍 5着
ジュンライトボルト 09/07 3.6倍 1着
シャレード 09/21 1.7倍 3着
シルヴェリオ 09/28 1.8倍 4着
ディアスティマ 10/05 3.5倍 1着
レッドヴェイパー 10/27 1.9倍 4着
ファルコニア 11/02 1.3倍 2着
シルヴェリオ 11/09 1.9倍 1着
パイネ 11/17 2.9倍 5着
ファルコニア 11/23 1.7倍 2着

1番人気15レース中6レースで1着=40%の確率で勝利。

1番人気の勝率は、おおよそ30%なので確率的には良い方です。でも熱いまなざしで見ていると「なかなか勝ちきれないなぁ」とぼやいてしまいます。
1倍台の時に負けることが多いので勝ちきれないと感じてしまうのだと思います。単勝1倍台にもなると勝率は50%前後まで跳ね上がりますからね。

指名馬戦績コメント

1位指名

牡  シルヴェリオ

父  ハーツクライ
母  シルヴァースカヤ
母父 Silver Hawk

シルヴェリオがようやくやってくれました。

11/09未勝利の勝ちタイム -> 2:01.2(34.9)
11/10黄菊賞の勝ちタイム -> 2:02.1(34.7)

着差もあり未勝利では格が違いました。翌日に行われた黄菊賞と比べてもレース内容に遜色がありません。
500万下なら十分に勝ち負けできるところを示してくれたと思います。

次走は若駒ステークスのウワサもありますが、着実に歩を進めてくれることを期待しています。(あと脚元も今のところ問題なくてよかった。ほっ。)

2位

牡  レーヴドゥロワ

父  キングカメハメハ
母  レーヴディソール
母父 アグネスタキオン

今週(12/22)出走予定も右前脚違和感で取消し。そのまま放牧となりました。

戦前の評価は

  • 超良血のG1馬にキンカメ
  • 募集額は10,000万円(1口:250万円/40口)
  • そろそろ活躍馬が出てもおかしくない
  • 池江厩舎で期待が高まる

字面だけで出資を検討したくなるくらいです。
これだけの評判馬の初戦は、川田騎手騎乗。2番人気。

レース前追い切りは格好はつけた感じでした。(前々週以前の調教があまりよくなかったので進歩アリといった感じの内容)

9/11 栗CW
水口騎手 脚色一杯
6F 84.7
5F 68.2
4F 53.1
3F 39.7
1F 12.0
外フォイヤーヴェルク一杯と0.5追走0.3先着

初戦は、スタートそれなり、外を周ってポジションあげて4角で2番手。
直線は押しても押しても伸びずにズルズルと後退。そのままのゴールとなりました。

この結果を受けて外野の声も厳しい。

『走破タイムが完全にダートw』(1:51.7)
『ポニー』
『なんでデビューさせた!?』
『デビューできただけで御の字』
『一桁着順だから・・・まだ』(9頭立て9着)

この血統で500キロオーバーの場合は、かなり難しいんですかね。
内容は厳しいものでしたが『新馬のキンカメだから』とも言えると思います。

3位

牡  ディアスティマ

父  ディープインパクト
母  スウィートリーズン
母父 ストリートセンス

エリカ賞では4角手前の勝負所でおかれてしまい、それがそのまま着差になったようなレースでした。
新馬戦でもそうでしたが、スタートから促して前目につけるレースが現状はあっているように見えますね。というより力を出し切りやすい形がここ2戦のレース内容だと思いました。

次走は、京成杯を予定しているそうですが、エリカ賞の勝ち馬ヒュッゲと早くも再戦になりそうです。十分逆転は可能な内容だと思いましたので、NF空港一番馬の実力を見せて欲しいところです。

4位

牝  パイネ

父  ディープインパクト
母  ミスアンコール
母父 キングカメハメハ

新馬、未勝利戦ともに出遅れ。末脚伸ばすも届かず5着、4着。

似たようなレース展開でしたが、パトロール見るとルメール騎手の位置取りはやっぱり上手いですね。内に1頭分のスペースを空けてゆったりと道中を進ませています。新馬戦の方が着差はありましたが直線も真っ直ぐ駆け上がってきて2戦目にかなり期待を持てた内容でした。
一方、2戦目は石橋脩騎手でしたが、出遅れたなりに外目を周り、大外枠発走にも関わらずデムーロ騎手の馬に終始かぶせられる展開となりました。直線ではコーナーワークの際にデムーロ騎手の馬にぶつけて進路を取りますが、最後の一脚が足りずに4着。

ルメール騎手カムバックで次戦は確勝だと思います。

5位

牡  ジュンライトボルト

父  キングカメハメハ
母  スペシャルグルーヴ
母父 スペシャルウィーク

朝日フューチュリティは、いいレースでした。
スタート決めて、ポジションは下がってしまうものの最後はよくのびて6着。
欲を言えばもう一列前のポジションでレースを進められていたら掲示板もあったかもしれません。ちょっとペースが早かったので仕方ないように見えましたが。

ただ、朝日フューチュリティは好走条件がかなり揃ったレースでもありました。

  • 内目が伸びる馬場
  • 追い込み有利なペース
  • ロスのないインコースの位置取り

これだけの条件が揃っての結果だったので、上位との差はかなりあると思っています。条件戦をしっかり勝ち上がり上位陣との再戦を待ち望んでいます。

6位

牡  ファルコニア

父  ディープインパクト
母  カンビーナ
母父 Hawk Wing

初戦で勝てなかったのが痛かったなぁ。直線向いたときまではいい感じでしたが、鞭が入ってからがのびない。外を周った分の差が出た感じでした。

そして2戦目は先手を取って直線へ。これもいい感じにきていたのですが内にもたれてしまう。右鞭入れて立て直しを図りますが今度は外に。勝ち馬とは真っ直ぐ走れたかで差が出てしまいました。初戦は真っ直ぐ走っていたんですけどね。

未勝利は勝ち上がれると思いますが、戦前の陣営の期待より走っていないのは確かだと思います。

7位

牡  サトノゴールド

父  ゴールドシップ
母  マイジェン
母父 Fusaichi Pegasus

手応えはずっと怪しいけどなんか勝った、新馬戦。
出遅れロングスパートになったけど鞭には反応しない、札幌2歳S。

この後続報があまりありませんが年内はお休み。今後も長めのレースしか使ってこないと思われますので、かなりレースは絞られてきそうです。
(2000m以上のレースは年明け、京成杯、若駒S、すみれS、弥生賞、若葉S。2000m以上のレース自体が少ないから1800mも視野に入れているかもしれません)

このまま面白い競走馬として名を馳せて欲しいです。

8位

牝  レッドヴェイパー

父  キンシャサノキセキ
母  レジェンドトレイル
母父 フレンチデピュティ

函館2歳Sと前走の条件戦では出が悪く、ちぐはぐなレースが続いています。
ちぐはぐというのも直線を向いてから騎手がバランスを崩すような仕草が2戦ともあり、現状はふらふらとした走りをしてしまっているようです。
口向きの悪さやテンションの高さを陣営から指摘されていますが、新馬戦のパフォーマンスや函館2歳Sの相手関係を見てもまだまだこれからの馬だと思います。

課題は色々とありますが、短距離馬なので出遅れ癖だけはつかないで欲しい。

9位

牡  ソステヌートペダル

父  オルフェーヴル
母  ルンバロッカ
母父 Sri Pekan

初戦と2戦目で対照的なレースでした。

初戦は少頭数で先手を取り、そのまま逃げ残り3着。
2戦目は外枠発走。スタートは上々だったものの外々を周らされて15着。惨敗。

これまでの2戦はスタートが良く前目につけられるレースができるのはいいのですが、現状では力不足で外枠発走の場合は苦しい戦いが続きそうです。
ただ、こういう馬って条件揃うと穴をあけてくるので、馬券的には追っ掛けておくと面白いと思っています。

10位

牝  シャレード

父  ダイワメジャー
母  ヴィヤダーナ
母父 Azamour

新馬戦から一戦ごとにパフォーマンスを落としているので、追い切りをチェックしてみました。

10月30日水 9月18日水 7月3日水
栗芝稍 栗坂良 栗芝稍
川田 北村友 福永
5F 67.5 65.8
4F 52.2 54.5 51.2
3F 37.8 38.4 37.5
1F 12.2 12.1 12.5
馬也 馬也 馬也

また、1週前追い切りをCWで行うのがパターンです。(これまで3戦共に1週前追い切りはCW)

10月23日水 9月11日水 6月27日水
栗CW稍 栗CW 栗CW
川田 福永 福永
6F - 85.9
5F 67.5 68.5
4F 52.4 51.1 53.2
3F 38.4 38.8 38.6
1F 12.5 12.1 11.8
一杯 馬也 馬也

ききょうSでは余裕残し。
ファンタジーSでは調子上がらず。のような感じでしょうか。
まぐれで新馬戦のパフォーマンスは出せないと思いますので、新馬戦当時くらいの調子が戻れば勝ち負けはできると思います。いずれにせよ次走の1週前と当週の追い切りには注目ですね。


以上になります。馬体の成長や課題をクリアして着実に勝ち上がって欲しいところです。来年も期待をもって観戦したいと思います。