勤めていた会社を退職後、健康保険を任意継続で加入を続けた場合、前年度の収入によっては保険料が高すぎると感じたり、高くて払えない方もいらっしゃるかと思います。
何らかの事情で前年度の収入が少ない場合、任意継続と国保の保険料差が万単位で違うこともあるからです。
私もそんな事情で切り替えた者の一人です。
この記事では、任意継続保険を保険料未納で資格喪失になり、国民健康保険に切り替えた流れや注意点をまとめました。※実際に2019年4月に切り替えを行っております。
手続きの流れを時系列で
日付 | イベント | アクション |
---|---|---|
4月1日 | 4月分保険料納付期限 | 何もしない |
4月10日 | 任意継続保険期限切れ | – |
4月22日 | 資格喪失通知書到着 | – |
4月25日 | 国民健康保険切替 | 役所の窓口で切替手続き |
同上 | 任意継続保険証の返却 | 郵送 |
4月27日 | 国民健康保険証到着 | – |
6月13日 | 保険料納付書到着 | 保険料納付 |
4月1日 4月分保険料納付期限
3月中旬頃に4月分の保険料納付の通知書が届きましたが、金額が・・・
正直、高い。高すぎる。
3万円を超えていました。諸事情があり収入が少ないこの状況で、3万円も払うのはしんどいです。3月末で確定申告も終わり、前年度の収入が確定していましたので、在職時の標準報酬月額のまま払い続けると大変な出費になります。
前年度の収入から国民健康保険に切り替えれば、大幅に支払う金額が減るのは分かっていましたので、国民健康保険に切り替えるべく、保険料未納で資格喪失という方法を取りました。
※平成31年度に保険料の改定があったらしく、標準報酬月額の上限が30万円になったようです。そのあおりを受けました。
4月10日 任意継続保険期限切れ
4月分の保険料納付期限は、4月1日となっておりますが、任意継続の保険が切れるのは4月10日です。4月10日までは任意継続の健康保険証が使えます。それ以降、国保に切り替えるまでに使用する場合は、医療費の返還請求を受けることになるので注意しましょう。
また、特に督促が来るようなこともなく、自然と期限切れになっていたような感じです。
それから4月10日に期限切れとなった後、すぐに資格喪失通知書が届くと思ったのですが、1週間経っても来ませんでした。
心配になって、全国健康保険協会の支部宛てに電話で確認の連絡を入れましたが、
「資格喪失通知書は年金事務所の方から送付されますので、年金事務所の方へ問合せてください」
と言われ、全く状況が掴めず。
年金事務所に電話をかけてみるも、電話が全然つながりませんでした。ずーっと話し中。
諦めて、全国健康保険協会のホームページで、Q&Aを調べていると
「保険料未納で資格喪失した場合、資格喪失通知書は、20日前後に届きます」
との回答がありました。このため、しばらく待つことにしました。
4月22日 資格喪失通知書到着
私の場合は、4月22日に資格喪失通知書が郵送されていました。
この通知書は、全国健康保険協会から届いています。電話で確認した時は、年金事務所から送付されると言われたのですが、あれは何だったんでしょうか。とにかく資格喪失通知書が届き、国保の切替ができるようになりました。
4月25日 国民健康保険切替
役所に赴き、国保に切り替えます。
この時、持っていったものは、
- 任意継続保険の資格喪失通知書
- 印鑑
- 身分証明書
です。
役所に着くと整理券を受け取り、待ち時間もなくすぐに呼ばれました。
職員の方に任意継続から国保への切り替えの手続をしたいと伝えると
国民健康保険異動届出書なるものを渡されます。
職員の方の指示があり、記入をします。記入箇所は、
- 電話番号
- 氏名
これだけです。住所の他、埋める項目はたくさんありましたが、これだけで済みました。ものの2分の手続で完了したわけです。印鑑も身分証明書も必要ありませんでした。
※とはいえ、念のため印鑑と身分証明書の持参はしておいたほうが無難だと思います。
4月25日 任意継続保険証の返却
国保への切り替え手続きも済んだので、任意継続の健康保険証を全国健康保険協会宛てに返却します。資格喪失通知書と一緒に返却用封筒が同封されていましたので、そちらに入れてポストに投函しました。
4月27日 国民健康保険証到着
早くて27日に到着すると役所で伺っていた通り、27日に到着。郵送で届きます。
※GWに差し掛かっていたので、タイミング悪ければ5月1、2日くらいになる場合もありそうでした。
6月13日 保険料納付書到着
役所での説明では、国民健康保険の初回の納付書が届くのは、6月とのことでした。
言葉通り、6月13日に国民健康保険料納付通知書が届きます。
額面に関しても問題なく、任意継続保険から切り替えて正解でした。やはり、任意継続保険料が高額な方で、前年度の収入が何等かの理由で少なかった場合、国民健康保険に切り替えた方が納付する金額を抑えることができると思います。おすすめしているわけではありませんが、懐事情を考慮して切り替えるべきか検討するのがいいと思いました。
特に難しいことはなかったので、諸事情があり払えなかった場合、未納してしまった場合は、速やかに国保への切り替えを済ませれば問題はないかと思います。