賃貸物件探し体験談6 駆け込み物件

『平和物件』のスッタモンダがあり、家なき人となるやもしれぬ状況に陥った時、不図想いだしたあの物件。
ウマが合わなかったB担当者に連行されて駐車場だけみた物件のこと。

空き物件あり・仲介手数料無料・電話●●-×××-△△△△

そういえば、あそこ、まだ空いているのかな。

電話番号までは記憶していなかった
→住所からインターネットで写真地図を探した。

事務所の名前を割り出した
→そこからさらにその事務所の電話番号を割り出し、おそるおそる、かけてみた。

自分「突然恐れ入ります。掲示板を拝見してお電話差上げております。部屋、空いていますか。」
オーナー「はぁ~、さん・えるでーけー(3LDK)?

いかにも、な発音で、ちょっと吹き出しそうになったが、淡々と続けた。

自分「はい、そうです。空いていますかね。」
オーナー「はぁ~、ウチね、家賃△△円、共益費××円、駐車場は〇〇円で、合計□□円。払える?
自分「ええ、大丈夫です。」
オーナー「なら、いいよ、みにおいで。

即、内覧に。

・・・

時間もなかったので、ココで即決。

内覧を終えて事務所にお邪魔した自分に珈琲を出してくれた。
仲介業者に依頼しないと、なぜかこうもスムーズに話が進む不思議(笑)。

オーナーとの会話を、一部抜粋。
オーナー
あれ、アンタ、一度業者とウチに視に来たの?そういやこんな人、来たかねぇ。
で、表の貼り紙みて、業者ナシで直接きたんだ。
うっひゃっひゃっひゃ!オタクも、やるねぇ。
実はね、アナタも、ウチも業者に手数料、払わねばならないんだわ。
この場合、アナタもワタシも、手数料が、ないわけだな。

すかさず自分はこう言った。
はい、これなら、ウィン・ウィンでしょ。

オーナー、大爆笑。
どうやら笑い上戸の御方のようだ。

本音を言えば、良くしてくれる業者であれば、お世話してくれた分の手数料は支払いたかった。
だが、あのB担当者からは一切営業電話もないままだし、C担当者に関してはこの物件は、奇しくもC仲介会社で扱いがなかったのだった。

最後にこう言われた。

う~ん、なんだか仲介業者に悪い気もするけど、まぁ、いいか。
それじゃ、契約書、郵送するからね。

笑い上戸に加えて人柄も良さそうである。

ふと思い出して駆け込んだ物件で、決まった。
家なき人にならずに済んだことに、まず一安心。

その後順調に契約締結が叶い、引越も済ませ、現在に至る。
これまでの道のりが永かった分、こんなにアッサリ決まった時には、脱力感で心身が覆われた。
なにせ通算2ヶ月以上もの時間をかけてしまったものですから。

で、落ち着いた今考えてみる。

あれ?賃貸物件探しって、こんなに大変なモノだったっけかね(・ω・)?
良くある事なのかね。

百戦錬磨でもない、切磋琢磨して生きてもいない、
パッパラパーのクルクルパーな自分だから、きっと逢ったことがない神様仏様が、
ちったぁー苦労しなはれ
と与え給うた出来事だったのだ…と、今は想う事にしている。

嗚呼、住む家があるって、有り難い(‐人‐)。

余談だがこの駆け込み物件の契約書にも、設備の記載はなかった。
だが、ちゃんと協議の項があり、このオーナーは協議が出来る人であった。
ココもまた、部屋の網戸がスライドしないモノだったのだが、入居前に言ってみたらすぐに対応してくれた。
感謝である。

この心を忘れずに、また程よくパッパラパーに生きていこうじゃないか。

完。