賃貸物件探し体験談4 不穏な物件篇其の一

相変わらずC担当者は良くしてくれており、こんな自分に別の物件を紹介してくれた。
思い返せばこの時点で物件探し開始から1ヶ月以上が経過していた。
時間が経過するのはなんともあっという間なものであるな。

その物件は、築年数が浅く、中も綺麗だった。
駐車場もまた、広々しておって、良いぞ。

元々別の人で入居が決まっていて、鍵も新しく取り替えたのだが、契約直前になりキャンセルが入った物件だったそうだ。

オオ、いいじゃないか。
これまた何かのご縁かねぇ(-人-)。

今度は平和に話が進められる、期待をこめた。
というのも、その建物名は平和を意味する外国語で名付けられていたから、ゲンを担いだ。
先の新築物件で、やさぐれ気味だったので、つい神頼みをしてしまった。

入居申込をしたのが×月の半ば頃。
入居希望日は、その翌月半ばで出していた。
これであとは諸々の手続きをすればいけるぞ、と仲介業者事務所をあとにした。

後日、C担当者から一報入った。
例の『平和物件』、オーナーが翌月一日から入居するようにと申されてまして。

はて(‘〇’)?
翌月一日といったらもう、半月もないぞ。
どういうことじゃ。

こちとら現在の借家のオーナーにまだ連絡しとらん、だってまだ正式に決まってないからね。
引越手配諸々もあり、無理ですわ。
それに、住めもしない家の家賃を半月分も、払うことになる。
コレは自分にとっては痛手である。

よくよく尋ねると、どうやら『平和物件』のオーナーは、「一日」にこだわりがある人のようだった。
一日から家賃発生する方が経理上(?)単純明快でよいからか。
それとも単に金欲しさに言っておるのか。
理由はよく解らん。

しょーがないなー(´・ε・`)。
渋々受け入れることにした。
空家賃を払う事を決め、どこか諦め半分で契約手続きに進んだ。

ゲン担ぎをしたものの、ほんとに平和に進むのだろうか。
なんだか、不安になってきた。

過去の賃貸物件探しではこのようにてこずった事がなかったので、戸惑いを隠せずにいた。
自分には何かしらの貧乏神が憑いているんじゃなかろーか、とさえ想った次第。
神頼みまでしたのに、よりによって貧乏神様でしたかね。

それから数日後、この不安は的中してしまうことになるのであった。
ちょっとした事件、勃発。

つづく。