ところで、車屋巡りの話を先に書いておいてナンだが、買うならココのヤツだ!と第一希望は決まっていた。親父の乗っている車と同じ会社の某社である。なので、先回の車屋巡りに先立って、というかそこしか考えてなかったので某社には既に訪れていた。さすがに近所にはなかったので、電車やら乗り継いで、数回通った。
だが、・・・。某社はワシに車を売ることにどうやら乗り気でなさそうだった。タイミングもあったとは思う。ワシが訪れたタイミングが丁度、某社が新しい車種を販売したての時であり、営業担当はその車を売り込んできた。
ワシが欲しい車は、ソレではなかった。悲しいかな、結局、某社には相手にされなかったのである。多分、遠回しに、『お客様の欲しがっている車は、売りたくない』と言われていたのだろう(※あくまで個人の感想です。)。
ちょっと、落ち込んで、やさぐれた(笑)。そりゃ確かにワシは頼りないし、某社が魂かけてつくった大事な車を託せないというのも解らんでもないけどもさ(´・ε・`)。
親父に「ワシ、欲しい車、買えないのかなぁ」なんて愚痴ったりもした。そもそも当初から車に乗る事に対しては複雑な想いを抱いていただろう親父は、慰め半分にこういった。
「まぁ、某社は乗り手を選ぶところがあるからなぁ(※あくまで個人の感想です。)。おう、オマエ、車屋はなにも某社だけではないぞ。オマエは俺が某社しか乗らんからそこの車しか知らんだろうがな、世の中には素晴らしい車が沢山あるんだぞ。折角だから色んな会社の車を見て回ってみろ。それもまた、楽しいモンだぞ」
上記アドバイスを受け、しょげることなく引き続き車を探そうという気になり、前回の車屋巡りの話へと繋がったわけだった。
という訳で、実のところ某社かC社かという二択でなく、欲しい車を求めるなら自分にはC社しか残っていない状況だった。奇しくもC社は売る気満々。だがなぜかワシがC社にはイマイチ乗り気でなかった。どうしたものかと考えつつ日々を送っていた。
一方C社からは、どしどし営業の電話やカタログやらが届いた。えらくしつこいんだな。と思うくらいだった。そして某社とC社の対応の違いに驚きを隠せなかった。
あまりに何度も電話を寄越してくる(がそのうち応答したのは1度だけだったと思う)ので、こう言った。ワシ:「御社の車、試乗させてください。でないと検討も出来かねますよ」先日接客した若手の営業は、こう言った。
営業:「うーん、お客様の欲しい車は、『欲しい人』が買うぞと決めて買いに来る車でありますので、試乗車というものがないんです」だろうな。ということで、こう答えた。ワシ:「だったら御社では買えません。乗ったこともない会社の車に高い金払えませんので。ばいなら~」恐らく無理だろうと踏んでいた。だがそれを裏切って若者はこう言った。営業:「かしこまりました。確認してみますので、数日お待ちください」
『どうにかされてしまったら、どうしよう』と一抹の不安を抱いた。・・・それから数日後、若者担当者から、試乗車を用意したとの旨の連絡を受けた。
そうか・・・。用意してしまったのか。自分から言い出した手前、行かないとも言えない。ということで、休日に都合をつけてC社を訪れることを決めたのだった。
続く。