メルカリの本人確認はしないでも大丈夫(今のところ)

 先日(2021年2月9日)、メルカリを開いてみたら事務局からこんなメッセージが来てました。

【重要】ご本人様確認のお願い

これって去年の9月か10月にも似たような案内が来ていましたが、今回は前回とちょっとトーンが変わってきてるなと思い少し不安に。。

内容としては、安心・安全にアプリを利用する為うんぬんは変わっていないと思うのですが、

利用規約「第5条」に基づき、随時お客さまのご本人確認やご利用状況の確認を実施しております。

ここがミソで・・・同じ通知が届いた方で、第5条を確認された方はわかると思うのですが、本人確認が完了しないとアカウントの利用停止もできるよ。というような内容が書かれているんです。

第5条の一部抜粋

弊社が必要と判断する本人確認を行うことができ、かかる本人確認が完了するまで本サービスの全部又は一部へのアクセスの拒否、利用停止等の措置をとることができます。

※メルカリ利用規約より引用 -> https://www.mercari.com/jp/tos/

個人的には、ネット上に顔写真付きの個人情報をアップするのは抵抗があるし、それにメルペイって使わないんだけどなぁ..というのもあってできればやりたくないんですよね。

それで、メルカリの本人確認をしないで大丈夫かを自分なりに調べてみたわけです。

目次

  1. メルカリの本人確認をしないでも大丈夫の根拠
  2. 「アプリでかんたん本人確認を実施する」ってメルペイのじゃん
  3. メルカリは使ってるけど、メルペイって使うつもりないんだけど
  4. このまま本人確認はしないでおいて様子見ます

メルカリの本人確認をしないでも大丈夫の根拠

まずは、メルカリ利用規約の第5条1項の要旨を見てください。

第 5 条 ユーザー登録の取消等
1. ユーザー登録の取消・利用停止等
弊社は、ユーザーが以下の各号のいずれかに該当した場合又は該当したと弊社が合理的な理由に基づき判断した場合、事前の通知なしに、ユーザー登録の取消、本サービスの全部若しくは一部へのアクセスの拒否、利用停止等、又は、ユーザーに関連するコンテンツや情報の全部若しくは一部の削除の措置をとることができるものとし、弊社は、その理由を説明する義務を負わないものとします。なお、弊社は、ユーザーが以下の各号のいずれにも該当しないことを確認するために、弊社が必要と判断する本人確認を行うことができ、かかる本人確認が完了するまで本サービスの全部又は一部へのアクセスの拒否、利用停止等の措置をとることができます。

※メルカリ利用規約より引用 -> https://www.mercari.com/jp/tos/

要するに、メルカリが必要と判断した場合、本人確認を行うことができて、それを盾に本人確認の手続きをやれって言ってきてるわけです。

それで、メルカリが本人確認をする必要があると判断するのはどんなことかが規約上続きます。

(1)法令又は本規約に違反した場合
(2)不正行為があった場合
(3)登録した情報が虚偽の情報であると弊社が判断した場合
(4)本規約上必要となる手続又は弊社への連絡を行わなかった場合
(5)登録した情報が既存の登録と重複している場合
(6)登録した携帯電話番号又はメールアドレスが不通になったことが判明した場合
(7)ユーザーが債務超過、無資力、支払停止又は支払不能の状態に陥った場合
(8)他のユーザーや第三者に不当に迷惑をかけた場合
(9)ユーザーが登録した金融機関の口座に関し違法、不適切その他の問題があることが当該金融機関による指摘等により判明した場合
(10)第 4 条第 3 項各号のいずれかに該当する場合
(11)ユーザーが自ら又は第三者をして、暴力的な要求行為、法的な責任を超えた不当な要求行為、脅迫的な言動若しくは暴力を用いる行為、又は風評を流布し、偽計を用い若しくは威力を用いて、信用を毀損若しくは業務を妨害する行為をした場合
(12)その他弊社がユーザーに相応しくないと判断した場合

※メルカリ利用規約より引用 -> https://www.mercari.com/jp/tos/

これらのことを判断するのにメルカリが本人確認を行うことができると言っています。
ということは、これらに該当しなければ、強制的な本人確認ではなく任意であるとも読み取れます。

では、本当に必要なものなのか、(1)~(12)を一つ一つ見て行きます。(私の場合です)

(1)法令又は本規約に違反した場合

特に法令や規約に違反したことはありません。

(2)不正行為があった場合

不正行為をしたことはありません。

(3)登録した情報が虚偽の情報であると弊社が判断した場合

会員登録情報(メールアドレス、電話番号)、個人情報設定(住所、振込口座、支払い方法)いずれも誤りはありません。(虚偽の情報でもありません)

(4)本規約上必要となる手続又は弊社への連絡を行わなかった場合

メルカリの規約上に本人確認書類の提出が必須のようなことは書いてありません。必要となる手続き、連絡もしています。

(5)登録した情報が既存の登録と重複している場合

既存の登録と重複していませんし、していたらそもそも利用できません。(登録時にはじかれます)

(6)登録した携帯電話番号又はメールアドレスが不通になったことが判明した場合

電話番号、メアドももちろんどちらも使えます。

(7)ユーザーが債務超過、無資力、支払停止又は支払不能の状態に陥った場合

そんな状態に陥っていません。

(8)他のユーザーや第三者に不当に迷惑をかけた場合

不正行為や迷惑行為はしていません。

(9)ユーザーが登録した金融機関の口座に関し違法、不適切その他の問題があることが当該金融機関による指摘等により判明した場合

違法なことはないですし、金融機関から問題の指摘も受けたことがありません。(あるなら聞きたいくらいです)

(10)第 4 条第 3 項各号のいずれかに該当する場合

未成年でもないし暴力団員でもないし、その他の内容も該当しません。

(11)ユーザーが自ら又は第三者をして、暴力的な要求行為、法的な責任を超えた不当な要求行為、脅迫的な言動若しくは暴力を用いる行為、又は風評を流布し、偽計を用い若しくは威力を用いて、信用を毀損若しくは業務を妨害する行為をした場合

業務妨害なんてとんでもない。

(12)その他弊社がユーザーに相応しくないと判断した場合

唯一これくらいかな。メルカリがユーザーに相応しくないって判断自体が曖昧でわからないから。


以上のように、一つ一つ見ていけば何も問題なくサービスを利用しているのがわかります。
もし、メルカリ側で本人確認の必要性を感じているなら、上記のいずれかに該当されていると思います。万が一、アクセス拒否、利用停止の措置を受けた場合は、何に該当したことでそうした対応をされたか確認すればいいと思っています。

「アプリでかんたん本人確認を実施する」ってメルペイのじゃん

私の通知では、本人確認の方法として以下のような案内が来てました。

≪本人確認の方法≫
・アプリでかんたん本人確認を実施する
https://www.mercari.com/jp/help_center/article/593/
※ご利用いただける本人確認書類は「運転免許証」「在留カード」「マイナンバーカード」「パスポート」の4種類です。

それで、案内のページに飛んでみると

アプリでかんたん本人確認を実施する

いや、メルペイの本人確認じゃん。

メルカリは使ってるけど、メルペイって使うつもりないんだけど

まあ、メルカリを使っている時点で、売上金はメルペイアカウント上に計上されてるから全く使ってないわけじゃないんだけど。

でも、メルペイってそもそも電子マネーのサービスでしょ。メルカリは使うけどメルカリの電子マネー(メルペイ)まで使う気ないんだけど・・・って人も多いのでは?

それなのに、あたかもメルカリが本人確認を進めているていで本人確認させて、メルペイのサービス利用に同意させるような案内っておかしくないですか?

ちなみに、メルペイの本人確認をするメリットってこれくらいですよ。

  1. 売上金の振込申請期限が無期限になる。(本人確認しないと180日間の振込申請期限)
  2. ポイント購入をする必要が無くなる。(=売上金がメルペイ残高になる)
  3. 支払い用銀行口座からチャージ手数料 0円(本人確認しないと振込手数料が200円かかる)
  4. プロフィール欄に『本人確認済』のバッジが表示される。

もちろん、メルペイを電子マネーとして提携店舗で使うのであれば、普段の買い物の利便性はぐっと上がります。(でも、使う気ないんですよ。電子マネーは他でも使ってるし)
他にも最近だとメルペイユーザー同士の送金機能(おくる・もらう)なども利用できます。

法律上の話で言うと、特に送金機能サービスは資金移動業者に当たるため、利用者の本人確認が必要になっていたりします(本人確認義務、犯罪収益移転防止法4条)。
だからメルペイのサービスを利用するためには(利用させるためには)、本人確認が必要だったりするわけです。

元はといえば、2020年9月頃に起きたドコモ口座による預貯金引き出し問題を受けての不正利用対策のための本人確認の強化だとは思いますが、ユーザーにわかりにくい案内ってどうかと思います。

このまま本人確認はしないでおいて様子見ます

私はですが、このまま本人確認はしないでおいて様子を見ます。
万が一、利用停止とかされたら問い合わせかな。一応、規約上に反していることはしてないつもりだし。
もちろん、心配な方はしておいた方がいいかもしれませんけど。

メルカリって昔から問題が多くて、現金が出品できたり、現金がダメになったらチャージ済みのSuicaとか出品ができたり、他にも現金に還元しやすい商品券や切手がターゲットになったり。最近でもマスクや消毒液などの転売問題もあって不正?グレーゾーンな利用者が多いイメージ。
とはいえ、普通の利用者がほとんどだと思うし、普通に使ってる人達がとばっちり受けるのって嫌だよねぇ。