入居前に分かっていればこんな目には遭わなかった。
騒音トラブルに見舞われた被害者です。夜通しゲームで大騒ぎする入居者が入ってきて苦しみました。しかもほぼ毎日です。加えて、足音もひどい。前に住まわれていた方の時はこんなことなかったのに、ドスドスッ!ドスドスッッ!!本当に酷い。入居者が変わるだけでここまでうるさくなるとは思いませんでした。騒音の相談は大家に伝えてある程度は解消されましたが、それでもダメな時はダメですね。足音は相変わらずだし、騒ぎ始めると夜中でもハッスル。
上の階の入居者のマナーやモラルの問題と言えばそれまでですが、物件も大概です。足音もドスドスだけでなくスリッパのパタパタする音、隣の部屋の子供の声や足音、挙句の果てには上下の階のインターホンが丸聞こえの時もあります。外から聞こえてくる車の音などもありますが、これは立地から分かっていたし幹線道路に面しているわけではないのでそこまでは。
音に関して、気になる音とそうでない音は人それぞれだと思いますが、隣人の生活音が聞こえすぎると生活に支障をきたす人も多そうです。騒音被害に遭わないと辛さはわからないし、遮音性の重要性も気付きにくいものですが、賃貸物件選びの際に確認できれば絶対にいい。
騒音のチェック方法は調べればたくさん情報が出てきますが、壁をコンコン叩くとか手を叩いてみるとかスマホで音を鳴らしてみるとかでは、う~ん・・・なんとなく大丈夫そう。くらいの判断しかできないと思います。やはりこの程度の確認だと実際に入居してから失敗することもあるので、もう少し現実的に足音や話し声を確認する方法がないものか考えました。
※他の入居者の方のご迷惑になるかもしれないと思ったらやめましょう。
目次
- 上の階が空き部屋なら
- 実際に歩いてみる、話し声を確認する
- 床にスマホを置いて、バイブ音を鳴らしてみる
- 上の階に入居者がいるなら
- インターホンを押してみる
- その他の確認方法
- 内見した中で一番騒音がありそうな物件で「騒音トラブルはないですか?」と聞いてみる
- 玄関ドアを普通に閉めてみる
- すべての扉を閉めて他の騒音を確認する
- よく言われる確認方法
- 壁コンコン
- 床コンコン
- 部屋の真ん中で手を叩く
- 鉄筋コンクリート(RC)> 鉄骨(S) > 木造
- 壁の厚さの確認
- 部屋と部屋の間の壁がコンクリートか
- 隣との境の壁にコンセントやスイッチが付いているか
- コンビニが近くにある(50m以内)は要注意
- 古い物件のリフォーム済みが案外いい(古い鉄筋コンクリート造の物件)
- 結局、角部屋・最上階が最強
上の階が空き部屋なら
上の階が空き部屋で、上の階も内見が可能であればできること。
実際に歩いてみる、話し声を確認する
一人で内見しているなら不動産のスタッフにお願いして、上の階を歩いてもらえるかお願いしてみましょう。二人で内見しているなら上下に分かれて確認できます。
確認の際、かかと歩き(かかとから着地)をしてみてドスドス歩く音が聞こえてしまうかを試してみます。また、普段どおりに歩いてみても確認します。窓やドアが開いていたら事前に閉めておきましょう。
話し声に関しては、電話で誰かと話す声で確認すると分かりやすいです。独り言でもいいかもしれませんが、実際に会話している声と同じである方がいいのと、電話で話すと少し声が大きめになることがあるからです。
全部屋の上下で確認できれば生活音がどの程度漏れ聞こえるかがわかると思います。
床にスマホを置いて、バイブ音を鳴らしてみる
スマホや携帯電話のバイブ音。これが地味に聞こえてくることがあります。えぇ..これくらいで・・・と思う方もいるかもしれませんが、地味に音ダメをくらいます。スマホや携帯のバイブ音って、目覚まし時計に使っている人が結構います。普段は鳴ったらすぐに止めてくれると思いますが、なかなか起きなかったり止めるの忘れたりされるとずーっと鳴ってます。
バイブ音が聞こえるくらいの物件はそんなないだろって思うかもしれませんが、あるんです。それも目覚ましの場合は朝の静かな時間帯に鳴っているので、その音に気付くくらいに聞こえてきます。
もし、あなたがスマホや携帯のバイブ音を目覚ましで使っているならチェックしてみてください。その音で起きているので他の人より聞こえやすい音になっていると思います。
上の階に入居者がいるなら
上の階に入居者がいる場合、前述のような方法は取れません。仮に入居者が在宅であっても、室内を歩いているか会話をしているかは聞こえてこなければ確認のしようがありません。このような状況で確認する方法があるとすればのやり方です。
インターホンを押してみる
こんな事するのって人としてどうなの?と思ったら止めましょう。
上の階のインターホンを押してみる。すると入居者は室内機の場所まで歩いていきます。この時の歩く音を確認するというもの。エントランスなど一階で部屋番号を押して呼び出すタイプなら試しやすいと思います。
もちろん、上の階の入居者が在宅でインターホンに出てくれないと確認できません。加えて、二人で内見しに来ていないと確認のしようがありません。でも、実際に上の階の入居者が普段歩いている音で確認できるので、生の生活音を知ることができます。
また、音が伝わりやすい物件だと上の階に鳴ったインターホンが下の階にいても聞こえるなんてこともあります。やばいです。
インターホンに出てくれた上の階の入居者には間違って押してしまったことを丁寧に伝えてお詫びしましょう。
不動産屋のスタッフには、インターホンのチェックをしたいから押してみてもいいかと確認を取りましょう。
その他の確認方法
他にも確認方法はあります。
内見した中で一番騒音がありそうな物件で「騒音トラブルはないですか?」と聞いてみる
内見するならいくつかの物件を見てまわる方も多いと思います。この内見した物件の中で一番騒音トラブルがありそうな物件で騒音トラブルの有無を不動産屋に聞いてみるというものです。
何を確認したいかというと、不動産屋(や大家)が正直に騒音トラブルの状況を話してくれるのかという点です。不動産屋も仕事なので入居をしてもらわないと手数料が取れません。なので、なるべくネガティブな情報は出さないようにすることがあります。ろくに調べずに回答したり、曖昧な回答だったら怪しいかもしれません。逆に誠意を感じられる回答なら第一希望の物件でも正味な話を聞けるかもしれません。
玄関ドアを普通に閉めてみる
玄関ドアの開け閉めが思いの外うるさいこともあります。とはいえ普段は気にならないんですけどね。しかし、これが夜中に出入りをよくする入居者がいると一変します。
「ドッゴーン!!」
寝静まった深夜にこれをやられるとキツイです。でも、これだけうるさい音なので開け閉めしている自分もうるさいはずなんですよ。だから周囲に配慮ができる人なら静かに開け閉めしてくれるんです。でも、中には全く気にせず深夜でもドッゴーン!です。
玄関ドアを何も気にせず開け閉めしてみて、ドッゴーン!って感じだったら入居者の生活時間帯やモラルやマナーによっては、困ることになります。
すべての扉を閉めて他の騒音を確認する
自分の部屋でリラックスすることを考えると部屋の扉や窓を閉めて静かな空間にすると思います。そんなシチュエーションを考えると隣人の生活音だけでなく外から聞こえてくる音も確認しておくのがいいです。歩きながら部屋を見てまわっても確認はできますが、部屋の扉や窓を閉めて静かな空間で確認するのとでは音の聞こえ方が少し変わってくると思います。換気のために窓を開けっぱなしの物件もよく見られるので、窓やドアを閉めた状態で音の感じを確かめるのは悪くないと思います。
よく言われる確認方法
内見での騒音のチェック方法でよく言われる方法。有用なんだけど決め手に欠けるんだよなぁ..って思ってました。
壁コンコン
部屋の壁を軽くノックしてみるという方法。
軽い音がしたら、遮音性が低い可能性アリ。硬い音がしたら、高い防音性が期待できるというもの。
内壁が石膏ボードかコンクリートかを確認するものですが、あくまで壁の表面からの反響音が確認できるだけなので、確実とは言えません。
床コンコン
床もコンコン。床なので足で蹴ってみるという感じです。(かかとでコンコンしてみる)
軽い音か硬い音か。響くような音がしなければ音が伝わりにくいと思われますが、これも確実ではないし音の判断がしづらいです。
部屋の真ん中で手を叩く
手を叩いた音が壁や天井に跳ね返って返ってくるかで遮音性の高さを判断するというもの。音が跳ね返ってこなければ、音が外へ逃げてしまっていると考えられるので防音性が低いと考えられます。
鉄筋コンクリート(RC)> 鉄骨(S) > 木造
一般的に遮音性は良し悪しはこの序列。RCとSの間に鉄骨鉄筋コンリート造(SRC)が入ったりもします。
でも鉄筋コンクリートだから大丈夫ってわけでもなさそうなんですよね。なんてったって騒音トラブルで苦しめられた物件が鉄筋コンクリート造でしたから。木造アパートにも住んでいたことがありますが、むしろそこは生活音はほとんど聞こえなかったくらい。上の階にカップルが入居していましたがほぼ生活音がないような感じでしたので。
鉄筋コンクリート造の物件の方がいいとは思いますが、鉄筋コンクリートだから大丈夫ということもないのだと思います。
壁の厚さの確認
壁の厚さは18mm以上、できれば200mm以上の物件が遮音性能が高い。軽量衝撃音(LL)や重量衝撃音(LH)というのもあって数値を確認できればわかります。
そうなのかもしれませんが、賃貸物件でここまで確認できる資料はないと思いますし、不動産屋に聞いてみてもいいですが大家が答えてくれるか?それを聞かれて大家がいい顔するかと言えばわかりません。むしろめんどくさそうな入居者と思われて入居をやんわりお断りされる心配もありそうです。
部屋と部屋の間の壁がコンクリートか
部屋と部屋の間の壁が石膏ボードよりコンクリートの方が遮音性が高いというもの。私が騒音トラブルで苦しめられた物件は、コンクリートじゃなかったですね。共用部の階段や廊下に接している部分こそコンクリだったと思いますが、各部屋の壁は板っぽい感じのものでした。
隣との境の壁にコンセントやスイッチが付いているか
隣の住戸との境の壁にコンセントやスイッチが付いていると内壁に隙間ができてしまうので、音が通りやすくなっている可能性があります。あまりないと思いますが、音の配慮のない設計の物件であるとも言えるので避けるべき物件だと思います。
コンビニが近くにある(50m以内)は要注意
コンビニがあると若者が深夜に騒いだりしてうるさい。っていうのはよく言われますが、地味に困るのが路駐。それも大型トラック。
今住んでいるマンションは、50mくらい先にコンビニがあります。だから、若者が騒ぐとかあったとしても聞こえる距離じゃないんですよね。気にすることでもないなって思ってました。でも、いざ入居してみるとマンションの前の道路に大型トラックがたまに止まるんですよ。アイドリングしたまま。エンジン音が結構しますし、排ガスの臭いも家の中に入ってきます。窓はもちろん開けられません。
いや~なんでこんなところに止めるのかなぁって思ってたんですけど、路駐してコンビニでお買い物ってわけですよ。コンビニの駐車場ってそこまで広くないから大型トラックは止められない。なので近くに路駐できる見つけて止めてるってわけ。ちょっとくらいの路駐は仕方ないと思いたいところですが、大型トラックのアイドリングは結構うるさい。コンビニで買った弁当を食べ始めたりしたらそれなりに長い時間いるわけよ。地味にイヤ。
路駐スポットになりそうな場所だったらちょっと避けた方がいいかもしれません。
古い物件のリフォーム済みが案外いい(古い鉄筋コンクリート造の物件)
部屋と部屋の間の壁もコンクリートの物件って古い物件が多いみたいです。耐震性の確保に昔はコンクリをよく使ってたって話ですが、今はコンクリを使わなくても耐震性の基準をクリアできるので、なるべくお安くが賃貸マンションといったところかもしれません。なので、案外いいのがリフォーム済の古い物件だったりするみたいです。
結局、角部屋・最上階が最強
空きがあればですが、角部屋・最上階がやっぱりいいんでしょうね。隣の片方の部屋くらいしか建物内だと音の発生源はないので、お隣さんが地雷のようなハズレ入居者でもなければトラブルが少ないはず。遮音性が怪しい物件であれば、なおのこと角部屋・最上階がいいと思います。
実体験を踏まえて内見の確認ポイントを並べてみましたが、入居前に騒音トラブルの可能性をできる限り少なくしたいものです。やばい物件(私がトラブった物件)だと大家から「カーペット敷いてください」と入居時に言われたりもします。あんまり気にしてなかったのでラグはしこうかなくらいに思ってましたが、足音が響くからというより足音で苦情がよくある物件だったからなんですね。案外、カーペット敷いてみたいな大家の要望があるのかも聞いてみるのもいいのかもしれません。