書道・ペン字アプリの不正アクセス要注意

 書道やペン字のスマホのアプリは、外国製(主に中国)のものも多く、不正アクセスされたら絶対に嫌です。
だから、有名どころのアプリのアクセス権を調べてみました。

アプリを動作するために必要な権限以外を求めるようなら、ちょっとインストールは止めておくのがいいのかもしれません。便利だけど個人情報や利用情報などを勝手に抜かれて、第三者に渡っていたりするのは実害がなくても嫌なので。

もし、書道・ペン字のアプリを利用しようと思って、不正アクセスが心配な方へ、参考になれば幸いです。

目次

  1. 要注意なアプリの権限
  2. 有名どころのアプリのアクセス権
    • ShooJi
    • 書道辞書
    • 書道プラス(CalliPlus)書道辞書
    • Zen Brush
    • 筆ペン
    • 草書字典
    • 中國書道
    • 可牛書法(Calligraphy)
    • 书法字典大全
    • 王羲之書法字典
    • 楷書字典
    • 欧陽詢 – 九成宮醴泉銘
  3. 一応、アクセス権は設定で無効にもできます。



要注意なアプリの権限

本当に必要なアクセス権なのかはアプリの説明を見てみて、含まれる機能に使われるものなのかを確認する必要があります。

※以下のものが含まれているからといって、必ずしも不正アクセスされるというものではありません。
※アクセス権を許可するのは私達自身なので、不安を払拭できないアプリは利用をしないことをおすすめいたします。

連絡先

アクセス権 権限
この機器上のアカウントの検索 GoogleアカウントID等の情報の取得。
Facebook、TwitterなどのIDも取得可能(パスワードは取得不可)

電話番号、デバイスID、通信状況

アクセス権 権限
機器のステータスとIDの読み取り 電話番号、シリアル番号、通話中かどうか、通話相手の電話番号を取得。

その他

アクセス権 権限
Wi-Fiからの接続と切断 Wi-Fiの接続と切断の許可。

これが結構疑問でした。本当に必要なアクセス権なのでしょうか?

その他、気になるアプリの権限

アクセス権 権限
起動時の実行 スマホが起動したときにアプリの起動を許可する。
常時起動すべきものでもないのでは?
ネットワークへのフルアクセス アプリにインターネットアクセスさせるかどうか。
広告付きのアプリの場合、要求してきます。

有名どころのアプリのアクセス権

※2020年4月15日に調査したものです。
※アプリのアップデートにより機能の改廃が行われると、アクセス権の追加や削除も考えられます。
※Google Play ストアより確認しています。

『ShooJi』10万以上のDL

アプリのアイコン

デバイス上の画像、動画、音声など

  • SDカードのデータを修正/削除する
  • SDカードのデータの読み取り

特に気になる点はありませんでした。

『書道辞書』10万以上のDL

アプリのアイコン

その他

  • システムレベルの警告の表示
  • 携帯電話のスリープを無効にする
  • Playのインストール リファラー API
  • インターネットからデータを受信する
  • バイブレーション制御
  • ネットワーク接続の表示
  • ネットワークへのフルアクセス
  • アプリケーションバッジの設定
  • 起動時の実行
  • Wi-Fi接続の表示

アプリの説明を読んでも「起動時の実行」を必要とする理由が不明でした。

ちなみに「Playのインストール リファラー API」は、インストールの参照元を辿る機能のようです。

『書道プラス(CalliPlus)書道辞書』10万以上のDL

アプリのアイコン

連絡先

  • この機器上のアカウントの検索

ストレージ

  • SDカードのデータを修正/削除する
  • SDカードのデータの読み取り

その他

  • ネットワークへのフルアクセス
  • 携帯電話のスリープを無効にする
  • インターネットからデータを受信する
  • バイブレーション制御
  • ネットワーク接続の表示

この機器上のアカウントの検索」は、以下で使用されるものかもしれません。ただ、ちょっと怖いです。

5.文字を共有したり、自分書いた単語を共有することができます

『Zen Brush』10万以上のDL

アプリのアイコン

ストレージ

  • SDカードのデータを修正/削除する
  • SDカードのデータの読み取り

その他

  • ネットワークへのフルアクセス
  • Google Play請求サービス
  • 携帯電話のスリープを無効にする
  • Playのインストール リファラー API
  • ネットワーク接続の表示

Google Play請求サービス」は、アプリ内課金があるため。

『筆ペン』10万以上のDL

アプリのアイコン

デバイス上の画像、動画、音声など

  • SDカードのデータを修正/削除する
  • SDカードのデータの読み取り

電話番号、デバイス ID、通話状況

  • 機器のステータスとIDの読み取り

その他

  • ネットワークへのフルアクセス
  • 携帯電話のスリープを無効にする
  • ネットワーク接続の表示

アプリの説明を読んでも「機器のステータスとIDの読み取り」が必要な理由がわかりませんでした。

『草書字典』5万以上のDL

アプリのアイコン

電話

  • 機器のステータスとIDの読み取り

ストレージ

  • SDカードのデータを修正/削除する
  • SDカードのデータの読み取り

その他

  • ネットワークへのフルアクセス
  • Google Play請求サービス
  • 携帯電話のスリープを無効にする
  • ネットワーク接続の表示
  • Wi-Fi接続の表示

アプリの説明を読んでも「機器のステータスとIDの読み取り」が必要な理由がわかりませんでした。

『中國書道』1万以上のDL

アプリのアイコン

電話

  • 機器のステータスとIDの読み取り

ストレージ

  • SDカードのデータを修正/削除する
  • SDカードのデータの読み取り

その他

  • ネットワークへのフルアクセス
  • 携帯電話のスリープを無効にする
  • Wi-Fiからの接続と切断
  • Google Play請求サービス
  • ネットワーク接続の表示
  • Wi-Fi接続の表示

機器のステータスとIDの読み取り」は、ビデオチュートリアルで利用されていると思われます。(着信や通話中ならビデオを切る(音声を切る)など)
ただ、「Wi-Fiからの接続と切断」これが必要な理由がわかりませんでした。

『可牛書法(Calligraphy)』1万以上のDL

アプリのアイコン

ストレージ

  • SDカードのデータを修正/削除する
  • SDカードのデータの読み取り

その他

  • ネットワークへのフルアクセス
  • 音声設定の変更
  • ネットワーク接続の表示

音声設定の変更」はよくわかりませんでしたが、突然音量を爆上げされるとかなければ害はないかと。

『书法字典大全』1万以上のDL

アプリのアイコン

ストレージ

  • SDカードのデータを修正/削除する
  • SDカードのデータの読み取り

その他

  • ネットワークへのフルアクセス
  • 携帯電話のスリープを無効にする
  • ネットワーク接続の表示

特に気になる点はありませんでした。

『王羲之書法字典』1万以上のDL

アプリのアイコン

ストレージ

  • SDカードのデータを修正/削除する
  • SDカードのデータの読み取り

その他

  • ネットワークへのフルアクセス
  • Google Play請求サービス
  • 携帯電話のスリープを無効にする
  • ネットワーク接続の表示

特に気になる点はありませんでした。

『楷書字典』5000以上のDL

アプリのアイコン

ストレージ

  • SDカードのデータを修正/削除する
  • SDカードのデータの読み取り

その他

  • ネットワークへのフルアクセス
  • Google Play請求サービス
  • 携帯電話のスリープを無効にする
  • ネットワーク接続の表示
  • Wi-Fi接続の表示

特に気になる点はありませんでした。

『欧陽詢 – 九成宮醴泉銘』5000以上のDL

アプリのアイコン

ストレージ

  • SDカードのデータを修正/削除する
  • SDカードのデータの読み取り

その他

  • ネットワークへのフルアクセス
  • Google Play請求サービス
  • 携帯電話のスリープを無効にする
  • ネットワーク接続の表示
  • Wi-Fi接続の表示

特に気になる点はありませんでした。

一応、アクセス権は設定で無効にもできます。

スマホのアプリに付与されたアクセス権は、一応、設定で無効にすることも可能です。
ただ、正常に動作しなくなる可能性も高いので、無効にして使えるかは試してみないとわからないと思います。

アクセス権の無効可は、機種により異なる場合があるかもしれませんが以下の手順で可能です。

「設定」->「アプリ」->(対象のアプリを選択)-> 許可で変更

または

「設定」->「アプリ」->「アプリの権限」->(変更したいアクセス権を選んで)-> ON/OFFで変更

どこの国のものだから怪しいというわけではありませんが、権限次第では思わぬ情報を抜かれているかもしれませんし、抜かれた情報が第三者に渡ってしまうことも(最悪)考えられます。十分に注意した上で利用するのがいいのだと思います。