ブルーレイの再生を始めてしばらくすると、
映像の乱れ(モザイクがかかったような感じ)-> 音声の乱れ-> 映像が止まり-> 音だけの再生に-> 最終的に映像も音も出なくなって止まる
録画しておいた映画を見ていてよく起こるので困っていました。1時間半程度でよく起きていて、クライマックスで止まり始めるから本当に困ります。
私が起きていた家電環境は、パソコンと外付けのブルーレイドライブです。もしかすると、ブルーレイ内臓のテレビよりパソコンで再生している時の方が起こりやすいのかもしれません。
この再生途中で止まる現象って、パソコンや再生ソフト、ディスクの問題、はたまた録画時にうまく撮れなかったかもしれない・・・など問題が様々です。調べてみてもこれといった解決に至るものがあまりないのも困るところ。
もし、私と同じような現象の場合、試すといいことが見つかるかもしれません。
目次
- 再生できる時もあればできない時がある
- 原因の切り分けのために確認したこと
- 私の場合、これをやったら見れるようになった
- ディスクの熱膨張はよくあること
再生できる時もあればできない時がある
ブルーレイの再生が途中で止まってしまっても、しばらくすると再生ができるようになることもあります。
例えば、その日はダメだったけど、翌日になると見れる。よくわからないけど、気付いたら見れるようになった。パソコンを再起動したら見れるようになった。
必ず同じ再生場所で起きる問題でもなく、再現性もなかったので原因の特定が難しいです。加えて、一時的に見れるようになっても、しばらく再生するとまた途中で止まることもある(止まりやすい)ので、困りもの。
再生ソフトの再起動、パソコンの再起動、外付けブルーレイドライブの電源の抜き差し、簡単に思いつくところを試してみて、見れるようになる時もあれば見れない時もある(むしろ見れない時が多い)。
それに、再生し始めてすぐに見れなくなるってわけでもありません。1時間程度は普通に再生できるんです。だから、長時間見ることがなければ困りません。映画やドラマ、アニメなど一気に見るようなことがあった際に起こりやすいわけです。
なお、再生ソフトは、Power DVD を使用。外付けブルーレイドライブは録画もできるパイオニアの製品でした。(2、3ヵ月前に買ったばかり)
原因の切り分けのために確認したこと
電化製品に囲まれて生活を営む現代人。そこまで詳しくなくてもそれなりの勘所があります。
- 再生ソフトの再起動(一旦閉じて開きなおす)
- パソコンの再起動
- 外付けブルーレイドライブの電源の抜き差し
- ディスクのキズの確認
- ディスクを「フゥーッ!」としてみる
- 別のディスクで再生できるか試してみる
- パソコンのメモリの使用状況を確認
- 外付けブルーレイドライブが熱を持ってないか確認
- ディスクが熱をもってないか確認
- 外付けブルーレイドライブを放熱しやすい場所に置く
- 翌日、もう一度見れないか試す
他にも外付けブルーレイドライブのレンズ汚れなども考えられますが、購入して2、3ヵ月程度だったのでそれはないと思い、レンズクリーニングは試していません。
確認した結果は、以下の通りでした。
再生ソフトの再起動 | 効果なし |
---|---|
パソコンの再起動 | ほぼ効果なし(たまに一時的に見れるようになる) |
外付けブルーレイドライブの電源の抜き差し | 効果なし |
ディスクのキズの確認 | 傷なし |
ディスクを「フゥーッ!」 | 効果なし |
再生する場所で違いがあるか | 止まる場所と止まらない場所がある |
別のディスクで再生できるか | 再生できる |
パソコンのメモリの使用状況 | 空き容量問題なし |
外付けブルーレイドライブの熱 | 問題なし(熱くなっていない) |
ディスクの熱 | 問題なし(少し温かいくらい) |
外付けブルーレイドライブの放熱 | 一時的に再生できた |
翌日、もう一度見れないか試す | 見れた |
効果が多少なりともあったところを補足すると
パソコンの再起動
パソコンの再起動をすると見れるようになったこともありました。しかし、10分もしないうちにまた途中で止まってしまって、普通に見れるような状況になりませんでした。
再生する場所で違いがあるか
私のケースだとディスクの頭の方に録画しているのは見れていて、後ろの方に録画しているものが見れないような感じでした。
※再生を開始すると頭から再生されると思いますが、そこは大丈夫。ディスクの後半の方に録画していたもので起きがちでした。(タイトルを選んで、途中まで見ていたチャプターまで飛ばすと必ずダメ、映像が乱れて音が途切れる)
別のディスクで再生できるか
これはできました。ということは、パソコンや再生ソフト、外付けブルーレイドライブの不具合とは考えにくい。
翌日、もう一度見れないか試す
翌日、あらためて見れないか試してみると見れる。ということは、ディスクが損傷していたり、録画が上手く撮れていなかったということでもない。
外付けブルーレイドライブとディスクの熱
これは、ネットで調べていると熱暴走、熱膨張といったワードがよく出てくるので確認してみました。でも、ドライブの方も熱くなっているわけではないし、電源を付けていたらこの程度のほんのりした感じはよくあること。ディスクも取り出してみると熱くなっている程ではなく、ぬるくなっているくらい。再生していたらこれくらいなるだろう、くらいのもの。どちらも異常と思えるような熱さではないのは確かです。
念のため、地べたに置いていた外付けブルーレイドライブの下に空きケースなどで土台を作って浮かしてあげた(放熱しやすくした)ところ、一時的に再生ができるようになりました。しかし、また数分したら途中で止まってしまいます。でも、熱に原因があるのではないかとも思いました。
私の場合、これをやったら見れるようになった
ディスクを冷凍庫に冷えるまで放置。あとは普通に再生してみる。
これだけで見れるようになりました。冷凍庫に入れていた時間は1、2分程度です。
ただ、これも数十分(短い時は10分くらい)したらまた途中で止まるような感じなので、これをやったら絶対に見れるようになる。というものではありません。(あくまで応急処置程度)
これと同じような方法を考えると、機器を1時間などしばらく休ませてあげる(冷却させる)。というのも有効だと思われます。
※ディスクを冷凍庫に入れるのは、自己責任でお願いします。こういった使われ方は想定外なものだと思いますし、故障の原因になりそうと思ったら止めておきましょう。
でも、これって原因はディスクにあって、ディスクが熱膨張してしまっているってことですよね。
ディスクの熱膨張はよくあること
長時間再生しているとブルーレイドライブの内部に発熱が生じて、ディスクが熱膨張してしまいます。この影響で読み込み時にトラッキングエラーとなるわけですが、これが結構よくあることらしいです。
私は古い人間なので、昔のビデオデッキの頃を思い出してしまうのですが、そういえば昔は手動でトラッキング調整をしていたこともありました。(チャンネル送りの▲▼なんかで合わせていく)ビデオテープに録画する際に、トラックと呼ばれる部分に映像信号を記録していくわけですが、これが昔は録画したデッキと再生するデッキが違うと上手く読み込めない(ノイズが出る)ことがあってそれを調節していたというものでした。
この知識が今でも通用するかはわかりませんが、ディスクが熱膨張してしまうとトラックを正確に読み込めなくなりトラッキングエラーとなるのだと思います。
昔のビデオテープもミクロン単位の本当に細かく映像信号を記録していたと思いますので、データ容量が爆発的に増えた今では、記録する盤面の密度も相当なものだと思います。熱によるわずかな膨張でも正確に読み込むのが困難になるのかもしれません。
しかし、私の場合だとディスクに熱を持っていたといってもぬるい程度です。ある程度再生していればこれくらいの熱は持つだろうというくらいのもの。これで見れなくなるのもなんだかなぁ..と思ったものですが。これは、調べてみると録画する際の発熱状況も関わっているようで、熱膨張している状態で録画すると、逆に熱膨張していない状態(冷却されたディスク)では正常に再生できなくなることがあるようです。
ディスクの後半でよく起こっていたのを思い返すと、録画の際も後半には熱を持ってしまっている可能性もありますので、前半部分よりトラッキングエラーが出やすい状態になっていたのかもしれません。
確かに、言われてみれば一枚のディスクで何十ギガも記録できるブルーレイです。そのデータを読み込むにはプレーヤーも正確に記録されたトラックを追っていかないといけません。ある程度の熱であったとしても、ほんのわずかでも読み込みに支障をきたせば、正常に再生できなくなることは十分にあり得ますね。
DVDの時代はあまりこういった経験はなかったのですが、ブルーレイはより熱に敏感だし繊細なのかもしれません。