今の時点で紙にこだわる程綺麗な字を書けるわけではないけど、練習に最適な紙があるのならそれに越したことはない。
たぶん高くて評判のいいと言われるものを買っておけば間違いないのでしょうけど、練習用だから紙にそこまでお金をかけるつもりはないし。
でも、何も考えずに紙を選ぶと・・・百均のものでもいっか。になりそう。
それにノートやルーズリーフでも最低数十ページ、数十枚ってあるでしょう。一度買ってしまったら長い付き合いになるわけで。
だったら本格的に始める前に少し調べて納得のいくものを見つけて、練習に精が出るようにしたいもの。
そんなわけで、どういった紙が書きやすいのか、練習用に最適なのかをあれやこれやと調べたものをまとめたものです。
- ノートやルーズリーフの選び方って意外と難しい
- ノートやルーズリーフのスペック(品質)にはどんな項目があるのか
- 書きやすい紙、書き心地のいい紙の目安になるとしたら紙厚
- 紙厚ってなんだ?
- 紙厚の坪量、連量とか言われてもピンとこないので身近にあるもので例を
- で、どの製品が練習用に最適なのか?
ノートやルーズリーフの選び方って意外と難しい
特にこだわりなく選んでいた時だと
- サイズ(B5,B6,A5など)
- 罫線の幅
- 罫線の色
- 枚数
- 価格
気に入った表紙のデザインなどもあるかもしれませんが、私の場合はこの程度。仕事でメモ用に使っているのはロルバーンのメモ帳ですが、サイズ豊富で落ち着いたデザインだった。という理由で使っていたものです。
特に書きやすさ、書き心地にこだわりがなければ、最低限必要な規格のものの中から気に入ったものを選べばいいわけです。でも、ペン字の練習用に最適なものを考えると、やっぱり書きやすさや書き心地も欲しいところです。
それでこの書きやすさや書き心地がぱっと見でわからないところが難しいわけ。
ボールペンやシャープペンなどの試し書きは、それなりに大きな文具店ならできますよね。全部が全部できないかもしれませんが、多くの商品は試し書きができますし、店員さんに頼めばショーケースに入っているものでも試し書きができると思います。
ですが、ノートやルーズリーフなど紙の書き心地を試すとなるとまずできないと思います。
だから、いざ書きやすいものを探すとなると店頭に行ってもなかなか難しく、結局買ってみて試してみるしかないという事態に陥るわけです。
それと、ノートのおすすめをネットで探しても「滑らかでコシがある」「クリアな品質」「シャキっとした紙質」とか言われてもよくわかんねーよ。って思ってしまいます。
ノートであれば手触りくらいは確認できますが、手触りで判別できるくらいのゴッドハンドの持ち主でなければその時の気分のフィーリングに任せるくらいしか手立てがないように思います。
ノートやルーズリーフのスペック(品質)にはどんな項目があるのか
そもそもノートやルーズリーフのスペックってどんなものがありますか?
紙質 | 上質紙/中性紙/古紙xx% |
---|---|
紙厚 | xxg/m2/0.xxmm |
罫線の濃淡 | 薄い/濃い |
罫線の色 | ブルー/グレー |
この他、サイズや綴じ方、枚数などもありますが、品質の類だと上記になると思います。
紙質に関しては、ここで違いがわかれば簡単なはずですが、今日製造されているノートなどの紙は上質紙であり、ほぼ全てが中性紙です。コクヨのノートも(高級な)ライフのノーブルノートもどちらも上質紙です。原料を化学パルプ100%にて製造された用紙ということです。(パルプの質の良し悪しで品質が分かれる)
となると、カタログスペックから見るべきポイントは「紙厚」だと考えました。
書きやすい紙、書き心地のいい紙の目安になるとしたら紙厚
高価なノート、高価な本、安いものとの違いはどこかと考えると、外装ももちろんですが、紙質の観点で考えると紙の厚さ。
本で言えば、文庫本の紙はペラペラ。新書の本はある程度紙がしっかりしている。ノートも百均のノートと高級なノートや高級な手帳で使われている紙を比べれば、やはり厚さに違いがあると思います。
単純に考えると紙の厚い物の方が、破れにくいだろうし、インクはにじみにくいだろうし、保存も利くはずです。
加えて、紙が厚い方が書きやすい・・・というのもガラスのようなツルツルなものに書くのは書きにくい。レジのビニール袋も書きにくそうです。逆に、布に書くのも弾力がありすぎて書きにくいです。何かをペンで書く際は、手の力が書く対象に加わるわけで、書く対象に書く力(筆圧)を受け入れてもらいやすいものが書きやすいとも言えると思います。
そう考えると紙が薄いものより厚い方が書きやすいのは、納得感があります。
また、市販のノートやルーズリーフは、目には見えない凹凸が少なからずあるものです。凹凸もやはりあり過ぎればペンを滑らせにくくなるわけで、高価な紙のノートは極力凹凸が少なくなるように紙の表面の均一化が図られています。(=加工に手間がかかるので高価になる)
紙の表面の凹凸は、手触りの感じである程度は違いがわかるかもしれないので、ノートを選ぶなら手で触って滑らかさを確認するのもいいのかもしれません。(ルーズリーフはこれができないんですよね。袋に入っているから)
なお、JIS規格では一般的なノートの坪量は「75g/m2」です。
紙厚ってなんだ?
紙厚って、要するに紙の厚さなわけですが、市販のノートの表記で言えば
「75g/m2」「0.08mm」
こんな感じなんですよ。0.08mmはわかりますけどね。「75g/m2」こっちはどうにもしっくりきません。
調べてみると「坪量」というものなんですが、1m2当たりの紙の重さをグラム数で表し「◯g/m2」と表記したものです。とりあえず重ければ重い程、厚さがあると思っておきました。
紙厚の坪量、連量とか言われてもピンとこないので身近にあるもので例を
でも、「75g/m2」「0.08mm」こんな風に表記されたところで、それがどの程度の厚さなのかがピンと来ませんでした。
ですので、身近なもので例をあげておきます。
レシート | 0.07mm |
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コピー用紙 | 0.07~0.09mm |
普通のノート | 0.08~0.09mm |
一万円札 | 0.10mm |
雑誌の表紙 | 0.14mm |
名刺 | 0.20~0.25mm |
はがき | 0.22mm |
で、どの製品が練習用に最適なのか?
綴じやリング、ルーズリーフの違いもありますが、紙の厚さを重視して検討しました。
例えば、LIFE ノーブルノートは、1冊1,000円前後する高級ノートです。レトロな表紙を好まれる方も多いでしょうし、書きやすさでも定評があるようです。紙厚は、約0.11mm と言われており、市販のノートの厚さとは一線を画し、紙の表面の質感が均一で吸い付くような筆記感が得られるというものです。
ただ、練習用には高すぎるでしょう。何かを大事に書き記しておくには最適なのだとは思いますが。
やはり練習用なので価格は大事です。だってうまくなるまでたくさん書かないといけないですし、大事に書き記すのが目的ではないので。
ノート・ルーズリーフ・方眼紙で紙厚(坪量)があるものを選んでいます。
【ノート】ツバメノート ノート A4 横罫 8mm×32行 50枚 A5003
サイズ | A4 |
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品番 | A5003 |
実売価格 | 500円 |
枚数 | 50枚/100頁 |
1枚単価 | 10円/5円 |
坪量(g/m2) | 81.4g/m2 |
罫線 | 横罫/8mm/32行 |
昭和22年に誕生した「ツバメノート」抜群の書き味で2012年には「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」を受賞しています。定番中の定番ですが、紙厚ももちろん厚め。書きやすさに定評があるものはやはり紙厚があります。
【ノート】コクヨ キャンパスノート ハイグレード CYO-BO PAPER B5 B罫 30枚 ノ-GC3B
サイズ | B5 |
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品番 | CYO-BO PAPER ノ-GC3B |
実売価格 | 150円 |
枚数 | 30枚/60頁 |
1枚単価 | 5円/2.5円 |
坪量(g/m2) | 100g/m2 |
罫線 | 横罫/6mm/35行 |
コクヨの珍しい厚口のノート。かなり紙厚が厚いです。
【ルーズリーフ】マルマン ルーズリーフ A4 5mm 方眼罫 30穴 100枚 L1107H
サイズ | A4 |
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品番 | L1107H |
実売価格 | 300円 |
枚数 | 100枚/200頁 |
1枚単価 | 3円/1.5円 |
坪量(g/m2) | 80g/m2 |
罫線 | 横罫/5mm |
紙にこだわるルーズリーフはマルマン。定評有り。
【ルーズリーフ】コクヨ キャンパス ルーズリーフ CYO-BO PAPER A4 B罫 50枚 ノ-A816B
サイズ | A4 |
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品番 | CYO-BO PAPER ノ-A816B |
実売価格 | 400円 |
枚数 | 50枚/100頁 |
1枚単価 | 8円/4円 |
坪量(g/m2) | 100g/m2 |
罫線 | 横罫/8mm/32行 |
珍しい特厚のルーズリーフ。価格も厚めなものにしては手頃です。
【方眼紙】オストリッチ A4 1ミリ方眼紙 厚ブルー 100枚パック 111
サイズ | A4 |
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品番 | 111 |
実売価格 | 700円 |
枚数 | 100枚/200頁 |
1枚単価 | 7円/3.5円 |
坪量(g/m2) | 81.4g/m2 |
罫線 | 横罫/8mm/32行 |
やや高め。1㎜方眼紙で厚めの紙なら・・・というところです。
※方眼紙で紙厚がある製品は少ないようです。探してみたところでは概ね「70g/m2~75g/m2」くらいのものばかり。そんな中上記のOSTRICHDIA社の製品は紙厚が他の製品よりあるものでした。
コクヨなど一般的な学習用のノートやルーズリーフの厚さは、ちょっと薄いんだよな。って思っている方にはおすすめできると思います。