「アーッ!もう!なんだよーッ!!」「(台)バンッ!」
騒音にキレて自分が言ってるわけじゃあないですよ。こんなのが夜な夜な聞こえてくるって話です。
私は賃貸マンション暮らしなんですが、先日、前に住まわれていた方が退居したみたいで新しい人が入居されました。こんなのはよくあることだと思うんですけどね。しばらくして、引越し作業が落ち着いた頃に、夜に決まって騒ぐような話し声が聞こえてくるようになりました。
しかも結構なボリュームで。
とはいえ、引越しも終わってたまたまお酒でも入って楽しんでるというのもあると思ったので、まあ仕方ないかと思っていると・・・。
「うわあぁぁ!」(この叫び声なんなの?)「えっ!?ウソ?マジ?マジでぇ!?」(・・・うるさい)「オーッ!ホーッ!」(なにこの奇声)
こんなのが毎日ですよ。もはやたまたまという話ではない。二週間くらいは我慢したのですがさすがにうるさすぎるので大家に苦情を伝えました。
※かなり長いです(一万字超えています)。
目次
- こんな住環境。騒音の発生源は「上の階」
- どれくらいの音で苦情を入れたか
- 話し声や怒鳴り声、叫び声や奇声みたいなのが聞こえてくる
- これって生活音?騒音?環境基準について
- 大家さんへの苦情の伝え方。こんな感じで伝えました
- なるべく詳しくわかりやすいようにメモ
- 大家の対応とその後の状況
- 大家が注意したその日の夜・・・いつも通り騒いでるじゃねーかッ!
- 大家がさらに注意した後、カーペットを敷いたらしい
- でも怒鳴り声や叫び声は止めない。ほとんど変わってねーんだけどッ!!
- 上の階の入居者の言い分
- 大家に謝罪の電話があったらしい・・・大家困惑???
- 上の階の入居者が部屋を移動?別の部屋がうるさくなる
- 相変わらず夜通しうるさいし、困ったまま。もう一度大家に苦情
- もし騒音が収まらなかったらを考えて大家との交渉カードを考える
- 大家が再度注意しても全くお構いなし、こっちももう一度現状を詳しく伝える
- 大家の最後通告?かなり静かにはなったが
- 民法の話①大家には「使用収益させる義務」がある(民法601条)
- 民法の話②入居者は「用法遵守義務」がある(民法594条)
- 騒音裁判(損害賠償請求)の判例
こんな住環境。騒音の発生源は「上の階」
建物の構造 | RC(鉄筋コンクリート造) |
---|---|
建物の階数 | 4階建て(3階に住んでいます) |
間取り | 3LDK |
総戸数は12戸の物件。出入り口と階段が三ヵ所設けられていて、隣の部屋同士はなるべく接しない造りになっています。また、車道沿いにあるためそれなりの車通りはありますが、夜になってくると車通りが減り、次第に静かになってくるような住宅街ですね。
加えて、私が住んでいる物件は、建物の端っこなので片側しか接する部屋がありません。それも階段で隔てられている感じなので、接している部分といえばトイレと浴室の一部くらい。また、トイレと浴室とは廊下を挟んでリビングや他の部屋があり、生活空間が分かれている間取りです。なので音が聞こえるとしたら下の階か上の階って物件です。
音に関しては、下から聞こえることはこれまでほぼなく、上からも今まではほとんど気になることはなかった。この物件に住んでから数年経ちますが、上の階は二世帯が入れ替わっています。(今回が三世帯目)これまで音が聞こえることはあっても普通に生活していると生じる生活音といった感じくらいで、気になる話し声や笑い声、騒ぐような声があったとしても半年に一度くらい?と思うくらいでした。
まず、怒鳴り声や叫び声、奇声を上げるような声なんて聞いたことなかったんですよね。
どれくらいの音で苦情を入れたか
言うか言うまいか結構悩みました。音で困っている人ってどれくらいの音で苦情を入れているかわからなかったから。気になる人は気になるし、気にならない人は気にならない。神経質だと思われても嫌だし、大げさにクレームしてきてるって思われるのも困る。
でもねー、夜になると決まって騒ぐような声が聞こえてくるし、(あー今日もうるさいし本読むのは明日にするか)なんて思うようになっていたし、寝る時間になってもまだ聞こえてくるからこれは言うべきだなと思って決心しました。
話し声や怒鳴り声、叫び声や奇声みたいなのが聞こえてくる
では、どれくらいの音だったかというと、
- ボソボソと聞こえてくる声(例えば、隣の部屋でラジオをかけていて、聞き取れはしないけど誰かが何かを話しているのがわかる程度)
- こもったような話し声(ある程度何を話しているかもわかる)
- 「ヤベッ!」「イェーイ!」「こい!こいッ!うっしーッ!!」「ウゼェー」のようなはっきり聞き取れるくらいの大声
他にも「アーハッハッ!」のような響く笑い声もあれば、「相手が○×してきたときは・・・してみて」のような内容まで分かってしまうような大きな話し声でした。これが、複数人でというわけではなく、一人の男性の声です。同じ部屋で複数人がいる様子もない。それに、テレビの音やゲーム音は全く聞こえてこない。でも、何かしらの話し声やリアクションの声があがる。
邪推すれば、音声通話をしながら仲間内で楽しむオンラインゲームをされているものではないかと思いました。(後の大家の話でゲームをしている事が判明しています)付け加えると、イヤホンかヘッドホンもしてるな。ってところです。
こうした音が、発生源である部屋の真下だけでなく、隣の部屋やリビング、一番離れた部屋でも聞こえるくらいの音量であり、それが、毎日、20時以降の数時間、週末(金・土)の夜は徹夜で続くため、困った挙句に苦情を入れました。
これって生活音?騒音?環境基準について
騒音に悩まされることってこれまで住んでいた賃貸物件では出会ったことがなかったので、どこまでが我慢すべきか受忍限度を超えているのかがわかりませんでした。
それを客観的に判断する目安として、環境基本法という法律に環境基準が定められております。
騒音に係る環境基準について
地域の類型 | 基準値 | |
---|---|---|
昼間 | 夜間 | |
AA | 50デシベル以下 | 40デシベル以下 |
A及びB | 55デシベル以下 | 45デシベル以下 |
C | 60デシベル以下 | 50デシベル以下 |
出展元:環境省「騒音に係る環境基準について」https://www.env.go.jp/kijun/oto1-1.html
上の表のうち、A及びBの区分が「専ら住居の用に供される地域」「主として住居の用に供される地域」とされており、一般的な住宅街はここに該当します。表中に示される数値は、音の強さや音圧のレベルを示すもので、デシベル(dB)で表されます。このデシベルの数値内が、生活環境の保全や人の健康を保護する上で望ましい基準とされるものです。
なお、「夜間」とされる時間帯は、夜10時~朝6時までの時間帯を指しています。
ただ、このデシベルで表されたところで聞き慣れない数値なので具体的にどんな音なのかがわかりません。音の目安に騒音の感じ方を例示されている資料は多数ありますが、わかりやすい例をかいつまむと以下のようなものです。
30デシベル | ささやき声 |
---|---|
40デシベル | 図書館の館内 |
45デシベル | 美術館の館内 |
50デシベル | 書店の店内 |
60デシベル | 普通の会話 |
70デシベル | 掃除機の音 |
80デシベル | 地下鉄の車内 |
これってわかるようなわからないような・・・美術館といっても混み具合で違いそうだし、普通の会話も声の大きな人もいれば小さい人もいる。なんとなくはわかるけど・・・感覚的な感じなものと思ってしまいますね。
私の聴力の感覚で勝手に数値を推測したならば、聞こえてくる怒鳴り声、叫び声は、50デシベル程度は出ていると思いました。(普通の会話より小さいと思うのは、大きい音に聞こえるけど何を言っているかまで正確に聞き取れることは少ないからです。叫び声みたいなものは瞬間的に普通の会話より大きい音だと思いますが、感覚値で言えば50デシベル前後だと思いました)
もちろん、感覚的なものなので騒音扱いとされる騒音値が出ているかはわかりません。でも、やっぱりうるさいよな。と、あらためて思うのでした。
大家さんへの苦情の伝え方。こんな感じで伝えました
もうね、怒りや憤りにまかせて「上の人がうるさいんですけど、なんとかしてください!」って火の玉ストレートをぶつけてもよかったんですけど、鬱憤晴らすのが目的じゃなくてこの音がなくなってくれないと困るから、大家さんが動きやすいように具体的に実情を理解してもらえる方法を考えていました。
なるべく詳しくわかりやすいようにメモ
写真は、実際に私がメモを取ったものです。客観的に耳に届いてうるさいと感じたものだけを淡々とメモしました。何かしら話しているような声は途切れる事の方が少ないくらいでしたので、基本的には何を言っていたのかわかる大声のものだけをメモするようにして、ボソボソ聞こえる話し声やこもって響くような音はあまりメモを取っていません。また、一日だけメモをしただけではたまたまその日だけと思われるかもしれないので、一週間続けて記録を付けました。
上の写真の一日分のメモを羅列すると以下のような内容です。
5月20日 | 19時19分 | あっ!ヤバイ!あーもう!の大声(男) |
---|---|---|
19時37分 | ヤベッヤベッ、ヤベー!の響く声(男)この後も話声続く | |
20時44分 | ハイ!ハイ!あっヤベ、やっちった!の大声(男) | |
20時47分 | ハイー!アイー!うしっ!の大きな声(男) | |
21時55分 | あー○×△□・・・響く声(男)あーっ!ヤベッ!あーの大きな声(男) | |
22時06分 | えっ?え!ウソでしょ!?の大声(男)この後も あー など話し声続く | |
22時12分 | あっおーい!あ、間違えた!の大きな声(男)ハイ!おわりー!!ハイおわりー!!の叫び声(男) | |
22時18分 | ボソボソとした話し声が続く | |
22時23分 | お~オー、あーの奇声(男) | |
22時27分 | あーちょっと!・・・入ってるぞこれ!大声(男)この後もおわった、あーなどの大きな声ハイ、おわり~ あー!!の叫び声 | |
22時35分 | ウーッ!!の奇声があがる(男) | |
22時36分 | リョウカイだ!の大きな声(男) | |
22時39分 | おー!あーあーえ~!!の叫び声この後も大きめな声の話し声や笑い声あーコイツ、なんだよー!!大声(かなりうるさいです) | |
22時43分 | あー!アー!ウッフフッ!の奇声(男) | |
22時46分 | とっとっ!と!と!オーの叫び声(男)いる!いるいる!いまーす!の大声あーごめんなさい!!の大声 | |
22時49分 | おっと!おい!うそでしょ!?の大声響く笑い声や話し声が続く | |
22時54分 | ウー!ウー!(奇声)ヤバーイ!の大声(男)くぅーとかあーとか大声や叫び声が続く | |
23時02分 | あいーあいー!アーッ!の叫び声(男)ヤバッ!アッハッハーの笑い声 | |
23時06分 | ホーッホッホ!あ~あの奇声(男) | |
23時08分 | ハイー!の大声(男) | |
23時13分 | 騒ぐような大きな声あーヤベー!や、あー、ウー!など | |
23時27分 | 怒鳴り声、あーなんだよ!など |
こうした音が聞こえ始めてから起きてる間はできる限りメモを取りました。寝床に就いても気付いたものは後でメモをしています。これがどのくらいの音量で発せられたものかまでは伝えることが難しいのですが、どのような騒ぎ方をしているか、頻度、時間帯、毎日であることを伝える手段として記録しました。
そしてこのメモを一週間分。かなりの労力でメモを取るだけで大変なのですが、こちらも本気です。困っている実情を伝えるには仕方ありません。
大家の対応とその後の状況
とりあえず、一週間分取ったメモと共に大家に会いに行き、直接伝えました。コロナ禍ということもあり、困っていることを手短に。メモも渡して後で見てもらうようにお伝えしています。
さて、苦情を大家に伝え、この後大家も対応をしていくわけですが、そうは簡単に解決することなんてありません。私も都合3回ですね、大家に直接話に行っているのは。電話でヒアリングされたりを含めたら10回以上なにかしら会話しています。また、大家も上の階の入居者に何度も注意したり、全戸に回覧を配るなど大変です。
まあ、言葉を選ばず書くとすると、ふざけたヤローで、もちろん注意された後少しはよくなるんだけど、それでも根本的には変えるわけじゃないから、叫ぶ、笑う、奇声をあげる。相変わらず。いやぁ、お前の趣味かなんか知らんけど、その音量で声出したら当たり前のように聞こえるわ。
以下では、どういった経緯を辿ったかを詳しく書いています。
大家が注意したその日の夜・・・いつも通り騒いでるじゃねーかッ!
こちらからはやんわりと、されど正確に、音で困っていることを直接伝えたその日のうちに、大家も足を運んで上の階の入居者に伝えました。
私は、大家と密に連絡を取ってるわけではないし、いつ相手に話をされたかは後日連絡があって知ることになります。だから大家に伝えた当日に話があったなんて知らないわけです。
それで、その日の様子がどうだったかというと、いつもと変わらず騒いでいる。しかも、金曜日の夜はオールナイトデーなので、夜通しの戯言に付き合わされるわけです。まあ、運よく私は疲れていて眠りにつけたのでよかったのですが、家族は眠れない、寝ようとしたところに「ムリッムリ!ちょっとぉー、もう!!」なんてクソワードで寝かさないんですから悲惨です。かくいう私も朝の8時くらいにあった謎の雄叫びで起きるんですが、まあ家族に比べたらマシ。
ほんと勘弁してくれ・・・って感じなんですが、10時くらいに大家から電話があって
「昨日、上の人と話してみたんだけど、昨日はどうだったんだい?」
という話。どうもこうもいつもと変わらずよ。しかも金曜の夜はオールナイトだからマジ、つれーのよ。って愚痴りたくなるくらいです。
大家が話していたところによると、夜にゲームをしているらしいのは確かで、本人は反省している様子だったとのこと。(ほんとか!?)
大家がさらに注意した後、カーペットを敷いたらしい
全く変わらなかったという話を聞いた大家がもう一度、上の階の人と話をしてくれました。その日のうちに。これで様子を見てって話でしたし、まあ、二度も言われてるんですから、さすがに懲りるだろうと。
それがさー違うんだよなー、甘いんよ。だって、注意されたその日の夜にオールナイトよ。しかもいつも通りの大声で。意に介してないし、暖簾に腕押しじゃん。本人も反省はしてたんだよ。って大家。ほんと?ほんとに?それで、二度目の注意の後の夜、どうなったかというと、前日より話す声が遠くなっているような気がする。ボソボソ、ゴニョゴニョ聞こえてしまう話し声が遠く聞こえるようになった感じ。さすがに声のトーンを落としてくれたのかな。って思ってると・・・。
怒鳴り声や叫び声は止めない。ほとんど変わってねーんだけどッ!!
「いる、いる、いまーす♪」とかハイテンションのクソワード。
大声で叫んだり、怒鳴ったりの聞こえ方はそんな変わんない。多少その頻度が落ちたかなってぐらいで、うるさいし困っているのが変わらない状況でした。なお、土曜の夜もオールナイトデーです。この日も0時から朝方にかけてハッスルです。
聞こえ方が少し遠くなるような変わり方は、おそらくですがカーペットを敷いたかなと思いました。(夕方くらいにガサゴソ、重そうな物をドンッと置いたような音が続いてましたから)
翌日にまた大家から電話があって、「昨日は、どう?」って聞かれるので、
- 声は聞こえにくくなった。(少し遠くから聞こえるような感じに変わった)
- 叫び声や怒鳴り声みたいな大きな声は、変わらず聞こえてくる。
- でも、頻度は減ったから前よりはよくなりました。
- ただ、大声に困っているのは変わりないです。
こっちも話を盛るとか大げさに伝えることはしてなくて、この実情を伝えています。
上の階の入居者の言い分
それでまた大家が上の階の入居者に電話で話してくれたわけなんですが、こんな話があったんだと。
「うちも赤ちゃんの声とか聞こえてきますよ。ある程度は仕方ないんじゃないですか?」
おまっ..赤ちゃんの声って。たしかにさーうちも聞こえるんだけど、お隣さんでしょ?しかも、隣と接しているのってトイレと浴室で、間取り的には廊下を挟んでリビングと各部屋は離れてるから、聞こえるとしてもトイレにいる時か浴室の脱衣所にいる時でしょ?
隣の部屋 → (壁) → トイレ → 廊下 → リビングや各部屋ってわけだから、仮にリビングまで聞こえたとしてもよっぽど静かな時じゃない?少なくてもうちはトイレに居る時くらいよ。赤ちゃんの声聞こえるの。
この話は大家さんも呆れた感じで話していたし、赤ちゃんの鳴き声が聞こえてくるからお互い様ってひどい話だし、百歩譲ってうるさいのは違いなかったとしても、それお隣さんの話じゃん。うちじゃないじゃん。おめー反省なんてしてないだろ。こいつはクソヤロー認定ですよ。
大家からはあらためて、大声は控えてもらうように伝えたらしいです。大家としても騒音の苦情は本当によくあるそうで、入居時にも口を酸っぱく夜間は洗濯機とか掃除機を使わないでとか、集合住宅だから配慮をして生活してねとか親みたいなことを言っていたらしいのです。
それで、もう少し様子を見てもらってまだ続くようだったらすぐに電話してねって話でした。
大家に謝罪の電話があったらしい・・・大家困惑???
しばらくはこちらも様子見。まあ、大声あげるのは減ったけど、盛り上がってくると大声が出るようで印象的には変わらない感じ。感情的なことを含めたら、こんだけ注意されてまだやってるってコイツなに?みたいな感じ。○ねよ!クソがぁッ!って上の階の入居者に怒りを向けるわけじゃないけど、コイツなんなの?ってなりますね。
それで、いつの話かは覚えていないのですが、大家がこんこんと伝えてくれた後日に、向こうから電話があったそうです。(大家宛てに)
「ご迷惑おかけしてすみませんでした」って。
大家としては、「私に言われても困るんだけどねぇ」「私に謝るくらいだったら夜に大きな声でゲームするの止めてくれればいいのにね」って。それに迷惑かかってしまっているのはお宅なんだから謝る相手は私じゃないよねという話で。
そう、直接謝りに行くのはコロナ禍もあって憚られるから、大家を通じて謝罪を伝えるってわけじゃないんですよね。あくまで大家に迷惑をかけたって謝罪なんです。この辺りもなんかずれてるなぁって思うし、今までの話を聞いている感じや結局は大声でゲームしているのが続いている状況だったので、この謝罪って形式的なものなんじゃないの?って思っちゃいました。
上の階の入居者が部屋を移動?別の部屋がうるさくなる。
この物件って3LDKなんですが、その中の一つの部屋でゲームをされており、その真下がホットスポットでした。この部屋がね、私の書斎というか夜は主に勉強をしている部屋だから余計に静かだし気になるし、集中できない地獄を味わっていた部屋でした。まあ、叫んだりする時は隣の部屋も聞こえてしまうんですけどね。
大家も上の階の入居者に話をするときに、どこそこの部屋の下がよく聞こえてしまっているような話はされていたみたいです。
しばらくはクソワードを聞き続ける日々が続いたのですが、とある日を境にかなり小さめの声に変わりました。ゴソゴソするような話し声は聞こえないし、叫ぶような声らしきものもだいぶ遠くから聞こえる感じに。
あーよかった。なんて思っていると、家族からの悲報が。
「こっちの部屋がうるさくなってる」
あ、だから?だから静かになったんだ。え?ん?嘘・・・ウソでしょ?別の部屋に移れば騒いでいいとかってあるぅ?
家族には、たまたまちょっと部屋を移動してやってみただけかもしれないから・・・様子見よ。震え声で話しました。
相変わらず夜通しうるさいし、困ったまま。もう一度大家に苦情
これはマジだな。部屋変えたわ。
うちの中では、被害者が変わっただけ。こんな思考ってあるもんなの?って思っちゃうんですが、大家が余計なこと言った可能性もある。下の階の人はその部屋を書斎で使ってるから・・・なんて漏らしたとか。マジ、ふざけんなよ、大家ー!って言いたいところですが、それを言ったか言わないかはわからないので仕方ない。とにかく、部屋が変わっただけで困っているのは変わらないし、金・土のオールナイトは続いているし、これはダメだと思ってもう一度大家に苦情です。これが二回目。
そうそう、大家が余計なこと言ったかなぁと思ったのは、今度はこっちの部屋から音が聞こえるようになったんですよね。って話した時の大家の顔の曇りよう。勘違いさせるミスリードみたいなこと言ってる可能性があるなって思ったわけです。
それで、平日は大声を出す頻度は減ったけど、毎日、数時間、0時過ぎてもやっている。金・土は相変わらず夜通しやっていて、声は抑えているのかもしれないけど、突然叫び声をあげたりはするし、その声の音量って何を言ってるかはっきり聞こえるくらいだし、起こされてしまった時のクソワードは「あッ!間違えたッ!!!」だし。っていうかそんなこと大声で言う必要ある?しかも夜中の3時くらいよ?ほんと静まり返ってるから丸聞こえだし、何事か!?って起きるから。そりゃあ様子は見てたけどこれは言うよね。大家に苦情言わなきゃいけないよね。
もし騒音が収まらなかったらを考えて大家との交渉カードを考える
コイツさー、ほんと懲りないし、止める気ないでしょ。だからもうどうしようもなくなったら変わらずクソワードを浴びせ続けられるわけだけど、理不尽なんだよねー。だからといって、コイツに恨みを持ったりとかは大してないんだけど、なんでこっちが我慢して生活しなくちゃいけなくなるのってのはある。
ただ、何か交渉を行うにしろ相手は大家になる。不利益被ってる分、何か補填させるにしても大家。だとすると何があり得るのかと言えば。
- 別の部屋に移させてもらう。
- 家賃を下げてもらう。
- 引越し費用を負担してもらう。
- 上の階の防音設備を整えてもらう。
もちろん、上の階の入居者に損害賠償請求をするのもある。でも、それは労力的に現実的ではない。
別の部屋に移させてもらう
これは、大家も騒音が続いてしまっているのを理解してもらえてるし、空きがあれば応じてくれるかもしれない。ただ、同じ物件の別の部屋に移るにしても大型家電の移動は業者に頼む必要が出て来るからお金はかかる。加えて、今入居している部屋のクリーニング費用なんて払いたくもない。希望して移るわけじゃないんだから。この辺りの費用面の調整も含めて交渉の余地はあるかもなと。
家賃を下げてもらう
これは厳しいだろうね。でも、ここまでの大家との話で暗には伝えてきていて、騒音のせいで本を読んだり勉強したりゆっくり過ごすことができなくなっている。というのを話しています。要は、一部屋が平日の夜の数時間、毎日普段通りに使えない状況に陥っているわけだから、家賃を満額払うのはどうなんでしょうね?って話。それに、寝付きにくい、眠れない、起こされる、毎日じゃないとも伝えていますが、そういう日もある事を伝えています。
一万だな。
家賃下げの交渉をするなら一万円から。まあ、応じないだろうけどね。もちろん騒音がなくなればいつも通り家賃は払うよ。これをやるなら出ていく覚悟で、転居先の確保をした後で。喧嘩別れにでもなった日には住みづらいし住めなくなるから。
引越し費用を負担してもらう
これも応じないと思うけど、本当に耐えきれなくなって出て行く算段ならダメ元で交渉してみるのもありか。
上の階の防音設備を整えてもらう
むしろこれは本当に検討して欲しい。どうしても止める気がない感じだし、どうしても続けたいなら防音設備が整っていないと無理。大家と上の入居者で折半でもいいし、なんでもいいんだけど問題を解消するために検討だけでもして欲しいくらい。
それと、上の階の入居者が出てってくれればちゃんちゃんだけど、居住権もあるから。退去命令が出せる程の状況ではないと思うし、これは大家が上の階の入居者との交渉カード(というより最後通告)。ちらっと「これ以上続くようだと退居の話もしないといけない」とか漏らしてたけど、今のところ(この時点)はなさそうです、
大家が再度注意しても全くお構いなし、こっちももう一度現状を詳しく伝える
結局、大家がもう一度上の階の入居者に伝えてくれたみたいなんだけど、全く音の大きさや頻度が変わらず。22時過ぎても騒ぐ時は騒ぐし、叫ぶ時は叫ぶ。大家には「昨日伝えてきたんだけど、夜はどうだったかい?」と言われたけど、「いつもと変わらない感じですね」と返すくらい。
あまりの変わらなさに注意されて気を付けるとかもしてないのでは?こっちはできる限り声を出さないように工夫しているんだからもう知ったこっちゃない。になっているとか?
大家の話しだと、上の階の人は大きな音は出していないし気を付けていると話していて、どうも話が噛み合わなかったらしい。聞いていた感じだと大家自身も困っている感じで、下手をすると「本当にそこまで大声を出しているのか?」と疑心暗鬼に陥っているかもしれない感じにも見えました。
そうだなぁ..こっちが大げさに言っていると思われても困るので、これで放っておいてはいけないなと夜な夜な考えていたわけです。連日になりますが、膝を突き合わせてもう一度詳しい現状を話しておこうと次の日も出向きました。
実はこの間、この現状をどうやったらもっと伝わるかも考えていて、できることなら直に聞いてもらいたい。でも、大家を家にあげるのもちょっと(私も嫌だし家族も嫌がる)。だったら、録音したものを聞いてもらうのはどうか?とも思いましたが、これがいまいちよく録れないわけ。かろうじてICレコーダーで録音できたものはあるのですが、雑音混じりでこれを聞いたところで「これくらいの音なら我慢できない?」「赤ちゃんいる所だとこれくらいの音はよくある」なんて思われても困る。ICレコーダーって遠くの音を拾うのは難しいし、それでもこれだけ聞こえるくらいの声だから、ヤバいでしょ。なんて個人的には思うんですが、人が聞いたらわからないもんなぁ。家族に聞いてもらっても微妙判定ですから。本当に聞いてもらうかは悩んでいたわけです。でも現状、家に来てもらって直接聞いてもらうことができない(したくない)ならより実情を知ってもらうには、これを聞いてもらうしかない。とにかく、音が遠くてほとんど録音はできないんだけど、少し録れたという話を伝えてみた上で、聞いてもらう作戦で考えました。あとは、ダメ元でも聞いてみてもらった反応を見て、身の振り方を考えてもいいなって判断ですね。
結局のところこの日の話では、録音したものを聞いてもらうことはしなかったんですが、一応そのようなものはあるということをお伝えしています。大家の方は、もう一度上の階の入居者と話し合いの場を設けてみるということで落ち着きました。
大家の最後通告?かなり静かにはなったが
うちとの話し合いの当日に、大家も上の階の入居者と話し合いと行います。それも大家はご夫妻で訪ねたそうです。
結果として、その後はかなり静かになっています。たまーに大きな声で話したり、叫んだり、怒鳴ったりはまだありますが、それでも前に比べたら10分の1くらいの頻度になっていると思います。とはいえ、突然大声をあげることは今でも変わらず、いつ何時そんな声が聞こえてくるかわからないので、本当に嫌なもんですね。ただ、上の階の入居者も防音対策(カーペットを敷いたり)していただけているようなので、これくらいで済むようならある程度は仕方ないかと。
でもさー、大声出すのってやっぱり抑えられるんだよね。今までやめなかったのってなんなの!?って思ったりもするんですが。
あと、大家がどんなことを伝えたかは詳しくは知りません。契約解除をチラつかせたのか、保証人に事情を説明して止めてもらうように促したとかはわかりません。でも、大家ご夫妻が揃って相手宅に話に行った後は、かなり収まっています。よっぽどのことを言われたんじゃないかなぁとは思います。
しかし、前よりは頻度は落ちたものの突発的な大声はまだあります。ほとぼりが冷めたら・・・忘れた頃に・・・なんてことは十分にありえそうです。
今のところはいいですけど、悪夢再びがないことを願うばかりです。
民法の話①大家には「使用収益させる義務」がある(民法601条)
民法第601条 – 賃貸借
賃貸借は、当事者の一方がある物の使用及び収益を相手方にさせることを約し、相手方がこれに対してその賃料を支払うこと及び引渡しを受けた者を契約が終了したときに返還することを約することによって、その効力を生ずる。
いわゆる「使用収益させる義務」というものです。賃貸人(大家)は、賃貸物を賃貸借契約の目的が達成できるように適切に使用収益させる義務があります。人の住居として使用収益することを考えると、夜中に安眠できない様な状態は「住居として最低限安心して生活できる環境を提供している」とは言えない可能性があるというものです。このため、大家はこの状態を放置すると義務違反が認められるおそれがあるため、適切な対応を求められることになります。
民法の話②入居者は「用法遵守義務」がある(民法594条)
一方、入居者にも「用法遵守義務」があります。
民法第594条 – 借主による使用及び収益
借主は、契約又はその目的物の性質によって定まった用法に従い、その物の使用及び収益をしなければならない。
毎晩夜中に騒ぐような状態は、用法遵守義務を守れているとは言えませんので、是正する必要がありますし、大家はそれを求めることができます。是正を何度求めても迷惑行為がなくならなければ、用法遵守義務違反を理由に契約解除が可能とされるものです。
騒音裁判(損害賠償請求)の判例
マンション上階の幼児による騒音について、下階住民からの慰謝料請求が認められた事例
https://www.retio.or.jp/info/pdf/71/71_02.pdf
他にも様々な裁判の事例はありましたが、「騒音訴訟と判例」で検索するとたくさん出て来ます。(気になる方は検索あれ。いい加減長くなり過ぎたので省略させていただきました)
以上です。
上記では書きませんでしたが、この物件は3LDKです。上の階も3LDKです。上の階の住民も独り身で住んでいるわけでもないし、学生でもないし、社会人です。ほんと、同居人も絶対うるさいと思うんだけどどんな生活してるんだ!?って勘ぐるくらいでした。いや~でも毎日夜に3、4時間ゲームして、金・土は毎週オールナイトでゲーム三昧って、それって独身のヤロウの生活まんまじゃねーかッ。これもまた不思議な話だし、大家も神経が分からないとか言っちゃうくらいでしたから。大家にしてもそうだと思いますが、完全にハズレをひいてしまったな。って感じなんだと思います。(大家としても簡単に追い出せませんからね)